| 2016年には35億円あった売上高が2019年には19億円に |
帝国データバンクによると、ポルシェの中古車ディーラー「テクニカルメイト(神奈川県)」が自己破産を申請した、とのこと。※つまり倒産
正式な企業名は(株)TECHNICALMATE INTERNATIONALとなり、創業は1991年。
同社は国内のポルシェ専門ディーラーとしてトップクラスであったといいます。
売るタマがなくなってしまったのではどうしようもない
テクニカルメイトのビジネスモデルとしては、「ポルシェの旧車や中古車を安く仕入れ、自社工場での整備を通じ、状態を回復したりカスタムしたりして販売する」もので、オークションや業販、店頭販売が中心。
2016年の売上は35億8900万円であったものの、2018年には19億2300万円にダウン。
これは「仕入量の激減」が理由だとされますが、ポルシェの中古価格が上がってしまい、「とうてい仕入れをしても売れない額」にまで達してしまったことが理由かもしれませんね。
中古価格が上がると「高く売れていいんじゃないの」と思ったりしますが、実際は「買う人が減る」ために売上高が下がったり、より多く、そして高く売れる海外へと車体が流れてしまい、国内流通在庫が減ってしまうのかもしれませんね(実際に968や944、928はかなり在庫が少ない)。
そのほか、「一部役員の不正、本店賃借時の保証金の償却義務、売買代金を巡る仕入先との係争が表面化した」ことも関係し、経常利益は2016年の2000万円から4億6000万円のマイナスへ。※ナンバー飛ばしが報じられたのは記憶している
そして業績回復の見通しが立たないことから、今回ついに自己破産を申し立てたようですね。
なお負債は、債権者約140名に対し約15億円だと報じられています。
テクニカルメイトのサイトは閉鎖済み
なお、テクニカルメイトのサイトは現在閉鎖され(キャッシュが残っているのと、トップページ以外ではアクセスできるページがある)、しかしYoutubeチャンネルはまだ閲覧可能。
ちなみにヤフオク!にも登録があり、今まで「テクニカルメイト ヤフオク!店」から大量に中古パーツを出品。
こちらはアカウントこそ残ってはいますが、現在出品はすべて取り下げられ「該当する商品はありません」と表示される状態です。
ぼくはこの「テクニカルメイト ヤフオク!店」をよく利用していて、加工用などに中古パーツを購入していたのですが、債権処理のためにもまたパーツを(安く)売ってくれるとありがたい、とも考えています。
VIA:帝国データバンク