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ポルシェが「マカンEVの生産に向け着々と準備進行中」とアナウンス。生産は今年にも開始され、600馬力以上、1,000Nmというパフォーマンスには要注目

2023/04/11

ポルシェが「マカンEVの生産に向け着々と準備進行中」とアナウンス。生産は今年にも開始され、600馬力以上、1,000Nmというパフォーマンスには要注目

| 新型マカンEVはポルシェの未来を左右する可能性がある要注目車種 |

「最も売れているポルシェ」のひとつでもあるマカンがEV市場で存在感を発揮できるかどうかで今後の流れが決まるかもしれない

さて、ポルシェはマカンEVの生産に向けて様々な準備を整えており、そのひとつがライプツィヒ工場のアップデート。

マカンEVはその名が示すとおりにピュアエレクトリックカーですが、ポルシェはカーボンフリーなクルマを作るのはカーボンフリーな工場でなくてはならないと考えていて、ここ数年かけてライプツィヒ工場の敷地をアップグレード続けてきたといい、現在では生産施設全体がすでに再生可能な資源からの電力のみで運営されており、将来的にはガソリンエンジン搭載モデル、ハイブリッド車、そしてマカンEVを同じ組み立てラインで製造できるようになる予定だとされています。

ポルシェはライプツィヒ工場で様々な試みを行ってきた

なお、ポルシェはけっこう前からこのライプツィヒ工場で様々な試みを行っており、2002年にはその遊休地を利用して養蜂をはじめ、現在では採取したミツバチを販売するまでとなっているのはよく知られるところですね。

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さらにその後は馬を飼ってサファリパークをはじめるなどいろいろなことにチャレンジしていますが、今回配信された画像(一番上のもの)には牛も映っているので、どうやら今は牛も飼っているようにも見受けられます。

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このライプツィヒ工場にて構造計画担当者を務めるセバスチャン・ガンスヴィント氏は「私たちは2010年からここで電動モビリティに取り組んでいます」と説明しており、「しかし、マカンEVは私たちをさらに前進させるでしょう。マカンEVの目的は、コストと工程を最適化し、この新型車をラインナップに組み込むことです。そこで、作業を機械化し、組立ホールをさらに40メートル増やし、テストフィールド、(おそらくは車体とエレクトリックパワートレーンを合体させる)マリアージュプロセス、バッテリー輸送システムなどを最適化しています」とも。

これらの最適化は今後同工場で生産される718ボクスター / ケイマンEVやカイエンEVにも有効に活用されることになるのは間違いなく、その意味でもマカンEVは試金石となるのかもしれませんね。

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新型ポルシェ・マカンEVは2023年に生産開始

新型マカンEVは(2024年モデルとして)2023年に生産が開始されるといい、マカンEVの(核心となる)詳細はまだ明らかにされていないものの、アウディとポルシェが共同開発した新しいPPE(Premium Platform Electric)アーキテクチャを使用することがすでに明かされており、この新しいプラットフォームは800ボルト(エレクトリック)システムを採用することも明らかに。

ポルシェによれば、マカンEVは最高出力600馬力以上、最大トルク1,000Nmという途方もない数字を発揮し、もちろんこれらの数字は現行のガソリンエンジン搭載版マカンを大きく上回るものです。

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マカンEVに積まれるバッテリーは100kWhという余裕のある容量を持ち、一回の満充電当たり航続距離は明かされていないものの、この容量からするに相当に長い距離を確保することは間違いなく、かつ新しく採用されると言われる「パフォーマンスアクスル」採用によって高い運動性能を誇ることは間違いなさそう。

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ただしこのマカンEVについても「いいこと」だけではなく、(現時点で考えられる)唯一の問題はその価格が高くなってしまうということ。

ポルシェいわく「15%くらいはガソリンエンジン版のマカンよりは高くなる」とのことなので、このマカンEVを手に入れようとするならば、相応の出費を覚悟しないといけないのかもしれません。

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