| リニューアルしたアルファロメオ歴史博物館にはレアカーがたくさん |
スーパーカー系ユーチューバー、effspot氏がアルファロメオ歴史博物館、ザガートの工場を訪問し動画を公開。
まずはアルファロメオからですが、こちらは1968年に発表されたコンセプトカー「カラーボ(カラボ/Carabo)」。
デザインはベルトーネ(マルチェロ・ガンディーニ)で、ドアはガルウイング(シザースドア)。
1960-70年代はこういったウェッジシェイプを持つクルマが多くデザインされ、実際にベルトーネのデザインで「ランボルギーニ・カウンタック(1974年)」も登場。
ちなみにヘッドライトは「ポップアップ」ではなく、ルーバーが開閉して内側のヘッドライトが登場する、という仕組み。
そのほかコンセプトカーだと「ストラトス・ゼロ(1970)」や「ランボルギーニ・ブラボー(1974)」といったクルマも発表されています。
アルファロメオは本当に色々なクルマを作っていた
アルファロメオの設立は1910年なので、もう100年以上は経過している古参の自動車メーカーということに。
フェラーリもアルファロメオのレーシングチームからの分離となりますが、展示内容を見ると様々なレーシングカーも確認可能(古いものだけではなくて近代のレーシングカーもある)。
アルファロメオは今年になり「F1復帰」を決め、それによって今後スーパースポーツを投入してゆく計画を持ってて、「過去の栄光」を取り戻すことによってその存在感を増したいのでしょうね。
こちらは1969年発表のコンセプトカー「イグアナ(IGUANA)」。
動画では独特なボディカラー(イグアナの皮膚を再現?)、(生物の)イグアナをモチーフにした「IGUANA」エンブレムも見ることができます。
ベースはティーポ33ストラダーレ、エンジンは2リッターV8、230馬力。
こうやって見るとアルファロメオはウェッジシェイプを持つスーパーカーっぽいコンセプトカーを多数発表していた割に「商品化がなされていない」ということもわかりますね。
そして「アルファロメオ・ナバホ(Navajo)」!
やっぱりティーポ33ストラダーレがベースで、デザインはベルトーネ。
ヘッドライトは「左右に開閉する」変形リトラクタブルを採用しています。
ベースとなったティーポ33ストラダーレはこういったクルマですが、アルファロメオは(ベルトーネによる)コンセプトカーだと上記のような感じでウェッジシェイプかつエッジを多用しており、しかし市販車だとこういった感じで「曲面を多用したクルマ」が多い、ということになるのかもしれません。
そのほかアルファロメオ歴史博物館内にはシアターやエンジンサウンドを聞くことができるブース、膨大なミニカーコレクションもあり、相当な規模を持っていることがわかります。
ザガートのミュージアムはこんな感じ
そして次はザガートのミュージアム。
アルファロメオと同じで、ミラノが本拠地ですね。
ザガートは最近だと「アストンマーティン・ヴァンキッシュ・ザガート」がよく知られる作品ですが、過去にはフェラーリ、ランボルギーニ、日産やトヨタとのコラボも。
博物館内にはこれまで手がけたクルマがズラリ(イソリヴォルタの姿もある)。
ザガートは「コーチビルダー」「カロッツェリア」に分類され「量産車メーカーではない」ということになりますが、それだけに様々な制約を外したクルマづくりが可能となっており、いずれの車両もまるで芸術品のようですね。
これは珍しいランボルギーニ「カントL147 スーパー・ディアブロ」。
ザガートがランボルギーニから「ディアブロ後継モデル」のデザインを依頼されて制作したもので、デザイナーの原田則彦氏が担当。
ただしその直後(1998年)にランボルギーニがフォルクスワーゲングループに買収され、その際にこの「スーパーディアブロ」もキャンセルされることに。
なお「カント」はイタリア語で「歌」の意味で、ランボルギーニの命名則からは外れたものとなっています。
それでは動画を見てみよう
こちらがアルファロメオ歴史博物館の様子を紹介する動画、「FORGET the Ferrari & Lambo Museum...Visit Here Instead」。
そしてザガート内部を紹介する動画、「Lamborghini SCRAPPED This Murcielago Replacement (Zagato Super Diablo)」。
アルファロメオ歴史博物館(Museo Strico Alfaromeo)
住所:Viale Alfa Romeo, 20020 Arese MILANO, ITALY
営業時間:10:00-18:00(火曜日定休)