| ”人を飲み込む大蛇”は相変わらず |
アルファロメオがジュネーブ・モーターショーに向け、一編のティーザー動画を公開。
この動画は「a momentous comeback」と題されたもので、つまりはビッグネームのカムバックを示唆するものとなっていますが、蛇がアルファロメオのエンブレムへと変化する様子、そして太く低いエキゾーストノートが示されています。
なお、アルファロメオは数年前に「エンブレムを白黒ベースのシンプルなものへと変更する」とアナウンスしており、今回公開されたものがまさにその「シンプルなタイプ」。
公式サイトに用いられるエンブレムはまだこれまでの「ネイビー、レッド、ブルー、ホワイト(シルバー?)」を基調としたものですが、もしかするとジュネーブ・モーターショーでの「なんらかの」発表とともにエンブレムの変更が発表されるのかも(ちょうど今年はアルファロメオ100周年)。
現在、各メーカーともエンブレムを変更の意向
なお、現在各自動車メーカーはエンブレムをよりシンプルにする傾向にあるようです。
1990−2000年代あたりはむしろエンブレムが「(2D媒体でも)立体」化しており、影がつけられたりといった複雑なデザインに変化するといった特徴も(プジョーやボルボに顕著)。
ただしそこから逆に、ミニやフォルクスワーゲンが相次ぎ「シンプルでコントラストの強い」デザインへとエンブレムを簡素化しており、これはスマートフォンが普及するにあたって「スマホの画面でも見やすい」ようにという配慮だそうです。
アルファロメオのエンブレムは「大蛇」
アルファロメオのエンブレムはその発祥の地であるミラノ市の紋章と、ミラノを統括する貴族であるビスコンティ家の紋章をあしらったもので、このビスコンティ家の紋章が「人を飲み込む大蛇」。
今回のティーザー動画では「大蛇」を押し出した内容となっていますが、この大蛇の由来については諸説あり、アルファロメオ自身もこれ(エンブレムの由来)については公式コメントを出していないので正確なところは不明です。
発表されるモデルは「GTA」?
そして今回発表されるニューモデルについて、そのサウンドからしてSUV「トナーレ」ではなく、スポーツモデルの「GTA」である可能性が大きく、これは簡単に言うと「スパルタンな仕様を持つジュリア」。
なお、この「GTA」とはアルファロメオにとってのビッグネームでもあり、元祖「GTA」は1965年に誕生したジュリア・スーパースプリントGTAが初。
GTはグランツーリスモ、Aはイタリア語で軽量化(Alleggerita/アレジェリータ)を表すとされ、標準のジュリアに比較して200キロの軽量化、115馬力から(レース仕様では)170馬力にまで出力が高められています(詳細はアルファロメオのサイトに解説がある)。
現在のところ、今回ウワサとなっている”新”アルファロメオ・ジュリアGTAについて詳細はわかっておらず、一節によるとクアドリフォリオ比で+120馬力、すなわち620馬力を発生する、とも(エンジンは2.9リッターV6ツインターボのまま)。
重量については20kgの軽量化が施されると言われていますが、これよりも出力向上のほうが大きな影響を与えると思われ、相当なパフォーマンスを発揮する”スーパースポーツサルーン”となりそうです。
アルファロメオ「ジュリアGTA」らしきプロトタイプも目撃
そして今回、この「ジュリアGTA」らしきプロトタイプも目撃。
おそらくはサーキットのパドックだと思われますが、アグレッシブなデザインを持つ、大きく口を開けたフロントバンパーが確認できます。
一般公開はアルファロメオがちょうど110周年を迎える6月24日に開催されるイベントにおいてだとも報道されていますが、まずはジュネーブにてその姿をあらわすのかもしれません。
アルファロメオが伝説の「ジュリアGTA」を復活させるとのウワサ。110周年記念モデルとして-20kg、+120馬力の超速セダン誕生か