| ブガッティ・シロンよりもずっと速いタイム |
ARAB GTより、フェラーリ488ピスタが0-100キロを2.26秒で加速する様子を記録した動画が公開に。
フェラーリ488ピスタは488GTBのハードコアバージョンという位置付けで、大幅にエアロダイナミクスやシャシーが改良され、720馬力という出力も相まって0-100キロ加速2.85秒という「フェラーリ史上最速」の加速を誇るクルマ。
現在のところ市販モデルはまだ納車されていないので、今回タイムを計測したのはプロトタイプということになりますが、「とんでもない数字が出たな」という感じですね。
ガソリンエンジン車の限界を一気に超える
なお、0-100キロ加速において、現在のところ公称値での世界最速市販タイムは「ダッジ・チャレンジャー・デーモン」の2.3秒(しかしこのタイムは実際になかなか出ない模様)。
ただしこれは合法ながらも「ドラッグレース専用タイヤ」を装着しており、寒冷時や雨天時などの走行が制限される仕様での計測で、半ば「反則」とも言えるもの。
通常のタイヤを装着した市販車だと0-100キロ加速ランキングは下記の通りで、これらを見るといかに「2.26秒」が異常であるかもわかります。
ブガッティ・シロン・・・2.5秒(2016)
ケーニグセグOne:1・・・2.5秒(2016)
ブガッティ・ヴェイロン 16.4 グランスポーツ・・・2.6秒(2012)
ブガッティ・ヴェイロンW16 スーパースポーツ・・・2.6秒(2010)
Caparo T1 2.4 V8/3.5 V8・・・2.6秒(2006/2007)
ヘネシー・ヴェノムGT・・・2.6秒(2010)
ラディカルRXC 3.5V6・・・2.7秒(2014)
アルティマGTR 720・・・2.7秒(2000)
ブガッティ・ヴェイロンW16・・・2.8秒(2005)
0-100km/h加速ランキング2017年版。ジュネーブでのニューモデル、国産車を追加
なお現在0-100km/h加速1位のブガッティ・シロンは1500馬力、2位のケーニグセグOne:1は1140馬力で、それぞれ価格が3億円程度であることを考えると720馬力のフェラーリ488ピスタがこれらをはるかに凌駕するタイムを記録したことは驚きとしかいいようがなく、そして「ガソリン車の限界を超えた」とも言えそう。
なお、登場はまだ先になるもののテスラ・ロードスターは1.9秒、リマックC_Twoが1.85秒というタイムを掲げていて、これらは両方とも「エレクトリックカー」。
「回さないとトルク/パワーが出ない」ガソリンエンジンとは異なり、エレクトリックモーターは一瞬で最大トルクを発生することができるために停止状態からの加速では非常に有利ということになるのでこういったタイムを出すことも可能となりますが、逆にガソリンエンジン採用車で「2.5秒を切るのは無理だろう」と思われていただけに、今回のタイムはまさに革命というレベルだと考えています。
それでは動画を見てみよう
こちらがフェラーリ488ピスタが驚異の加速を見せ、かつサーキットを走る動画、「Ferrari 488 Pista Acceleration」。