| 世界に6台、フェラーリ・セルジオが中古市場に登場 |
フェラーリ・セルジオが約4億6000万円にて販売中。
以前にも同じくイエローのセルジオが販売されていましたが(同じ個体かどうかは不明)、その際は5億円オーバー。
今回は5000万円ほど値を下げたことになりますが、ひとまずはこのあたりがセルジオの「限界」なのかもしれません(新車価格は4億5000万円だと言われているので、あまり値が上がらなかった、とも言える)。
なお販売しているのはベルギーのディーラーで、「お金さえ払えば、翌日に乗って帰れる」ほどの状態にまで整備済み、とのこと。
そして走行距離はわずか118キロ、登録されたのは2015年1月で、最初の登録はスイスだそう。
ちなみにこの個体は2015年のジュネーブ・モーターショーに展示された個体そのものだとされており、過去にも売りに出されたことがあるようですね。
フェラーリ・セルジオはこんなクルマ
フェラーリ・セルジオのベースは458スパイダーで、パワートレーンも458スパイダーそのままですが、4.5リッターV8エンジンは458スペチアーレ同様に605馬力へとパワーアップされています。
フェラーリ・セルジオはフェラーリとピニンファリーナ社との協業60周年を記念して企画されたもので、もともとは「1台だけ」が生産される予定であったクルマ。
その名称「セルジオ」はピニンファリーナの創立者であるセルジオ・ピニンファリーナ氏に由来し、デザインモチーフは1960年台のクラシックフェラーリとされ、2013年の発表時はフロントスクリーンの無い、コレクションのみを目的としたまさに「ワンオフ」。
しかしながら、セルジオをジュネーブ・モーターショーに展示するやいなや、その反響は凄まじく、ピニンファリーナ側から「これほど熱望されるのであれば、市販してみてはどうか」との打診を受け、フェラーリはこれを「市販」することに決定。
限定台数は「60周年」にちなんだ6台、価格は4億3000億円という常識はずれの価格であったにもかかわらず「即完売」となっています。※市販にあたっては(本来なかった)フロントスクリーンが追加されるなど常識的な装備が付与されている
そして「この価格でもクルマが売れる」ということを受けてフェラーリは「ワンオフフェラーリ」のビジネスを強化することになりますが、この「シリーズ外モデル=フォーリ・セリエ」がフェラーリの利益を大きく押し上げることになり、これらが「ここ5年で、利益が倍」になった一つの理由、だともされています。
インテリアは意外とカーボンが少ない印象。
なお、カーボンパーツは「グロス仕上げ」。
インテリアは458スぺチアーレに近く、しかしボディカラーのイエローとマッチしたアクセントが付与されていますね。
こちらは付属のバッグ。
今回公開されている画像につき、以前にオランダにて販売されたものと一部同じものであることを考えると、オランダの中古市場に出てきた個体と同一かもしれませんね。