アストンマーティン・ヴァルキリーやメルセデスAMG ONEとの対決を見てみたいと思うのはボクだけではないはずだ
謎のフェラーリFXX K EvoがV12サウンドを轟かせニュルブルクリンクを疾走する姿が目撃に。
見たところ通常のFXX K Evoと変わりはなく、しかしボディ全域に渡りラッピングが施されているところがまさに「謎」。
ちなみにこちらがすでに発表されているFXX K Evoですが、やはり細部を見比べても今回のプロトタイプと「同じ」に見えます。
こちらは今回目撃されたプロトタイプ。
ホイール含めてやっぱり同じに見えますね。
フェラーリ「XX」モデルから得られたノウハウは市販車にフィードバックされる
フェラーリはその顧客向けに「XX」なるプログラムを提供しており、これはサーキット走行専用車の走行を通じてその性能を追求すること、そしてそこで得られたノウハウを市販車へとフィードバックすることを目的としたもの。
これまでにも599XX(599ベース)、そして599XX EVO、FXX(エンツォフェラーリベース)、FXX K(ラフェラーリベース)、そしてFXX K EVOを提供しています。
なおFXX Kは2014年に登場していますが、これはV12エンジンから860馬力、KERSにて190馬力を発生し、システムトータルで1050馬力をマーク。
限定にて32台が販売されており、グーグル副社長が(妻へのプレゼントとして)購入したことでも知られますね。
そしてFXX K「EVO」(2017)ですが、これは新規にFXX K EVOとして車両を製造するほか、従来のFXX Kに対してアップデートを施すという形でも提供。
ダウンフォースはFXX Kに比べてプラス23%、ラ・フェラーリ比だと+75%の向上となっており、時速200キロの時点では640キロ、最高速では830キロものダウンフォースを発生する、と公表されています。
そのほかサスペンションの設定など細部が変更されているものの、車体重量(1165キロ)、最高出力(1150馬力)はFXX Kと同じ。
そこで今回のプロトタイプについては様々な憶測が流れることになり、まずは「FXX K EVO」のさらなるエボリューションモデルではないかというウワサ、そしてもうひとつはル・マンにて新設されるハイパーカークラス「GTP」参戦用車両のテストではないかというもの。
その真相は知る由もありませんが、フェラーリのハイパーカーがル・マンで競う姿を見たいと考えるのはぼくだけではないはずで、もしGTPクラスに参加車が増えるようであれば、ル・マン自体も盛り上がることになるのかもしれませんね。
そしてFXX Kを見ていて思うのは、「XXプログラムはちゃんと市販モデルに生きている」ということ。
たとえばフロントやサイドの処理は488ピスタに反映されていることがわかります。
そしてFXX K EVOのリアディフューザー左右はウイング形状のパーツがフロートしているデザイン。
これもまた488ピスタのリアディフューザーに採用されていて、フェラーリの活動はF1しかり、XXプログラム然り、フェラーリ・チャレンジしかり、すべてが密接に結びつき、市販車にもそのノウハウが生きていることがわかりますね。
VIA:CARSCOOPS