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フェラーリの新型SUV(コードネーム:175)はV6、V8、V12エンジン搭載、さらにハイブリッドも。「これまでのフェラーリとは異なるチャレンジを行う」

2019/09/17

| フェラーリは単に車高を上げただけのクルマではなく、まったく新しいクルマを作ろうとしているようだ |

なにかと話題のフェラーリ製SUV、「プロサングエ(サラブレッドという意味で、現在のところ正式な車名ではない)。
もちろんフェラーリとしては「初」のSUVとなりますが、おそらくは2022年に登場、と言われます。

コードネームは”175”、そしてフェラーリの発表した中期計画に従い、「2023年までに発売するニューモデル15車種のうちの1つ」となりますが、市場ではランボルギーニ・ウルス、アストンマーティンDBXと競うことになりそうですね。

そして今回、フェラーリにてチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるミヒャエル・ライタース氏が英国Autocarに対し、いくつかの新しい情報を提供。

「SUVはフェラーリにとって新しいチャレンジではあるが、同時に新しいセグメントへの扉を開くことになる」と前置きし、「フェラーリは常に先鋭化されたポジションをキープしている。それは、得るべきもの、捨てるべきものとのトレードオフを明確にしているからだ。しかし、このSUVはこれまでのフェラーリのクルマとは異なり、トレードオフに対する別の考え方、エンジニアリング的なチャレンジを採用している」。

フェラーリの新型SUVは「技術的なチャレンジ」が盛りだくさん

その”新しい考え方”の一つが「汎用性の高いプラットフォーム」。
基本的にこれまでのフェラーリは(GTC4ルッソのような例外はあれど)ひとつのプラットフォームには一つの形式(V12やV8など)のエンジンを積んできたものの、このプロサングエの場合は、ひとつのプラットフォームに「V6、V8、V12」という異なる形式のエンジンを搭載することになり、さらにハイブリッドシステム(これもおそらくはマイルドハイブリッドからPHEVまで)の搭載も可能。
駆動方式も後輪駆動から4WDまでに対応する、とのこと。

さらにSUVということで高い車高を持ち、しかしフェラーリとしての走行性能を満たすために車高の調整機能、ロールを防ぐためのデバイス、そしてもちろん一定のオフロード走行性能も盛り込まれるようです。

フェラーリのSUVは「内装にも新しい考え方を導入」

そしてミヒャエル・ライタース氏は「インテリアもまた、新しい挑戦だ」ともコメント。

どうやってスポーティーなレイアウトと快適さとを同居させるかということが主な課題ですが、フェラーリのインテリアはこれまで「ドライバー優先」であり、速く走るためのデザインがなされています(ステアリング上にコントロール系を集中させるなど)。

これをどうやって「快適な」方向へとシフトさせるのかということになりますが、どうやってフェラーリのDNAを「コンフォート」路線にて反映させることができるのかについても検討を重ねているといい、このコメントを見る限りでは、プロサングエ(175)のインテリアはこれまでのフェラーリとは大きく異るデザインを持つことになりそうですね。

ferrari

そしてミヒャエル・ライタース氏は「こういったチャレンジはひとつの機会でもあり、楽しくもある」と前向きに捉えており、これまでにない、新しいクルマになるだろう、と意欲を見せています。

なお、フェラーリのSUVについては2年ほど前までは「絶対にない」としていたものの、前セルジオ・マルキオンネCEOが態度を翻して「SUV」を発売することを決定。
しかしながら「オフローダー」的な色合いが濃いものではなく、あくまでも「車高の高い、荷物も乗って走破性の高い快適な4座フェラーリ」としており、ランボルギーニ・ウルスやアストンマーティンDBXとはやや色合いが異なるクルマとなるのかもしれません。

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