| 日本仕様はちょっと顔つきを変えてきた |
トヨタがかねてより予告していた「カローラ(セダン)」「カローラツーリング(ワゴン)」をフルモデルチェンジし発売開始。
加えてカローラスポーツ(ハッチバック)にも改良を施しています。
基本的な顔つきは「カローラ」と「カローラツーリング」が共通で、「カローラスポーツ」には専用バンパーが与えられます。
インテリアのデザインや装備についても3車間でほぼ共通となっており、ここでその特徴を見てみましょう。
まず、今回のモデルチェンジそして改良の骨子は下記の通り。※トヨタからのプレスリリースはこちら
・TNGAに基づいたグローバル共通プラットフォームの採用によりスポーティなデザインとクルマ本来の走る喜びを追求しつつも、取り回しの良さなど日本の環境に合わせた専用ボディを開発 ・国内トヨタ初*2のディスプレイオーディオ(DA)を搭載。スマートフォンとの連携など、コネクティッドサービスの広がりでカーライフを安心・便利に ・自転車や夜間の歩行者検知が可能な、最新の「Toyota Safety Sense」を全車標準装備 |
カローラツーリングは「オシャレで、力強く」なった
カローラツーリングはかつてトヨタが自らTVCMで「カロゴン」と呼んだカローラワゴン(のちのカローラフィールダー)の直接の後継モデル。
ぼくは1999年くらいにカローラワゴンに乗っていたことがあり、今回の復活についてはちょっとした郷愁のようなものを感じています(カローラワゴンがこんなに恰好良くなって帰ってきたことは嬉しい)。※カローラツーリングの商品サイトはこちら
新型カローラツーリングのボディサイズは全長4,495ミリ、全幅1,745ミリ、全高1,460ミリ。
TNGAプラットフォームを採用することで、デザインと走りとが生まれ変わったとしています。
加えてトヨタによれば「国内専用設計」のために重心を低く設定できたとしており、国外モデルとは異なる部分も大きそう。
カローラツーリングは「ワゴンボディ」を持ちますが、ルーフがなだらかに後方に向かって傾斜し、しかしながらサイドウインドウの下端が上がっていることでキャビンが小さく見え、これによってスポーティーな印象も。
「荷物を積むためのクルマ」というよりは、「アクティブに遊ぶためのクルマというポジティブな印象を受けます。
ちなみにバックドアは樹脂製で、これによって立体的な造形をもたらすことが可能になった、とのこと。
ちなみにこちらは現行(当面継続販売される)カローラフィールダーですが、こちらのグラスエリアはかなり大きく、そのためにやや商用車っぽい印象を受けますね。
新型カローラツーリングは室内の使い勝手も向上
インテリアは他モデルと共通しており、ダッシュボードにはトヨタ初の「ディスプレイ・オーディオ」を全車標準装備(アップル・カープレイ、アンドロイド・オートのようなもの)。
目玉は「LINEナビ」の表示だそう。
シートもオシャレなカラーコンビネーションを持ち、「カローラもここまで来たか」という感じですね。
標準装備内容も充実していて、オートエアコン、オーディオコントロールスイッチつきステアリングホイールのほか、トヨタの誇る運転支援システム「Toyota Safety Sense」ももちろんデフォルトで付いてきます。
車体後部にはマウンテンバイクを積めるほどの広大なスペース、そしてガソリン車には荷室デッキの高さを調整できる「リバーシブルデッキボード」が設置され、使い勝手を高めているようですね。
新型カローラツーリングのグレード・価格はこうなっている
新型カローラツーリングのグレードは6種類、そしてエンジン(パワートレイン)は3種類。
ベーシックグレードは「G-X」で、エンジンは1.8L(2ZR-FAE/140PS)、トランスミッションはスーパーCVT-i。
駆動方式はSSのみ、価格は2,013,000円という設定です。※燃費はリッター14.6km
そのひとつ上の「S」はエンジン、トランスミッション、駆動方式もG-Xと同一で、こちらの価格は2,216,500円。※燃費はリッター15.8km
そしてW×Bは1.2リッターターボ(8NR-FTS/116PS))、Super CVT-iのほか6速MT(i-MT)を持ち、価格はそれぞれ2,365,000円と2,458,500円。
ハイブリッドモデルとしては「HYBRID G-X」「HYBRID S」「HYBRID W×B」の3つが揃い、パワートレインはすべてTHSⅡ(1.8L/98PS+ハイブリッド)、価格は2,480,500円~2,997,500円まで。
なお、ハイブリッドではFFのほか4WDの選択もでき、FFモデルの燃費はリッター35km、4WDモデルだと28.4km~35km。
なお、カローラツーリングに用意されるボディカラーはグレードによっても異なりますが、「ホワイトパールクリスタルシャイン」「ブラックマイカ」「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」「スーパーホワイトⅡ」「シルバーメタリック」「セレスタイトグレーメタリック」「スカーレットメタリック」「ダークブルーマイカメタリック」が用意されています。
明るいブルーやイエロー、オレンジがないのはちょっと残念ですね。
カローラツーリングにはトヨタ純正カスタマイズカーも登場
そしてトヨタの常として、新車発表と同時に公開されるカスタマイズカーの存在も忘れてはならないところ。
まずこちらはモデリスタ。
フロントスポイラー、サイドスカート、リヤスパッツ、フロントグリルガーニッシュ、サイドドアガーニッシュ、ドアハンドルガーニッシュ、バックドアガーニッシュ、ミラーガーニッシュ、インテリアパネル等が用意されています。
そしてTRD。
フロントスポイラー、サイドスカート、リヤサイドスポイラー、テールゲートスポイラー、フロントバンパーガーニッシュ、サイドガーニッシュ、18インチアルミホール等がラインアップ。
カローラ(セダン)もスタイリッシュに
一方でこちらはカローラ。
セダンバージョンとなりますが、コンパクトかつ凝縮感のあるスタイルを持っています。
大径ホイールを装着して車高を落とし、大きなリアウイングを背負わせると恰好良さそうですね。
新型カローラは海の向こうでも大人気
なお、新型カローラの評価は非常に高く、海外でもその評判は上々。
「GR SPORT」が追加されたり、グラックパーツを装着した「ナイトシェード」エディションも登場しています。
トヨタが2020年モデルのカローラ(米)にブラックパーツ装備の「ナイトシェード」設定。なんか営業車っぽく見えないこともない・・・。
ちなみに北米仕様のカローラ(セダン)のフロントバンパーはこんな感じ。
グリル面積がかなり大きく、ぼく的にはこちらのほうが好みではあります。