| フェラーリのパーソナリゼーションプログラム、「テーラーメイド」は想像したよりも遥かに色んなことができそうだ |
フェラーリのパーソナリゼーション部門、「テーラーメイド」。
現代のスーパーカーは「速く走る」という用途以外にラグジュアリーアイテムとしての性格も持ち合わせており、そこで高い需要を誇るのが「カスタム」。
このテーラーメイドのほか、ポルシェでは「エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」、アストンマーティンでは「Q」、ランボルギーニだと「アドペルソナム」、マクラーレンは「MSO」、そのほかベントレーでは「マリナー」、ジャガーでは「SVO」といった組織やプログラムが存在します。
フェラーリの「テーラーメイド」はこんなこともできる
フェラーリはもともと「標準オプション」でもかなり広い範囲をカスタム可能ですが(ダッシュボード上下のカラーも個別に選べる)、このテーラーメイドではさらに広い範囲がカスタム可能。
そして今回はフェラーリ・オフィシャル・マガジンにて、「こういったカスタムができる」という一例が公開に。
今回はベルギーにあるフェラーリ正規ディーラーの顧客がカスタムした車両が紹介されていますが、その出来がなんとも秀逸です。
こちらは458スペチアーレAのホイールですが、その外周の3/5だけがイエローにペイントされています。
ボディカラーはレッド(カラー名は不明)、そしてブラックにホワイトのアクセント。
これは2007年にキミ・ライコネンがドライバーズタイトルを獲得したF1マシン、F2007をイメージしているのだそう。
なお、458スペチアーレAは2014年に499台のみが限定発売されたクルマ。
搭載されるエンジンは4.5リッターV8、出力は605馬力、0-100km/h加速は3.0秒。
もちろん購入者は厳しく選別され、「極めて購入が難しかった」フェラーリの一つとして有名ですね。
こちらはGTC4ルッソのステアリングホイールですが、ボトム部のレザーにはイタリアンフラッグが刺繍にて再現されています。
上段はポルトフィーノの内装。
左側はダークなトーンを持つウッドのキックプレート、右側はイントレチャートが使用されたドアパネル。
この「イントレチャート」はボッテガ・ヴェネタの得意とする技術で、いわゆる「編み込みレザー」ですが、高度な技術を要するために「非常に高価」なことでも知られます(フェラーリに使用されているのははじめて見た)。
ジンガー・ビークルデザインがもっと帯が細いものを好んで使用していますが、非常に繊細な素材でもあり、乗る人の愛情なしには状態をキープできない仕様でもありますね。
そして下段は488スパイダー。
1951年の「フェラーリ212インター」をイメージしたもので、トーンの異なるブラウンレザー、ブルーの刺繍、ウッドトリムが用いられています。
その他、テーラーメイドではこんなカスタムも可能
そのほか、テーラーメイドでは、こういった思い切ったボディカラーにも対応可能。
もちろんカラー選択は無限大であり、いかようにも塗料を調合してくれます。
こちらは308GTSにインスパイアされた488スパイダー。
ボディはレッドとブラックに塗り分けられ、ホワイトのストライプ。
シートはホワイト、カーペットはレッドという仕様です。
こちらのポルトフィーノのインテリアは「ダークブルーデニム」がコンセプト。
シート表皮には実際にデニムが使用され、センターコンソールやステアリングホイールのセンターマークには、スニーカーや近代家具をイメージしたイエローを配しています。
ブレーキキャリパーもイエローですね。