| スーパーカーは直線でも容易にクラッシュしてしまう |
さて、ロンドン市内にてコントロールを失いクラッシュするフェラーリ812スーパーファストを「ドライバー視点から」捉えた動画が公開に。
幸いにも周囲の人、そしてドライバーに怪我はなかったと報じられています。
しかしとくにストリートレースをしていたわけではなく、「え?これだけのことで?」という単純なきっかけでクラッシュに至っており、その内容を見てみましょう。
事件はロンドン市内で起こった
まず動画はロンドン市内を走るフェラーリ812スーパーファストのドライバー視点(POV)からスタート。
雰囲気からすると早朝だと思われ、けっこうな数の自転車が走っています。
ちゃんと赤信号で停止したのちにスタートし、左折してランベス橋へ。
そしてランベス橋に入り、直線となったところで一気にアクセルを踏んで加速を開始!
それと同時にテールが振り出され、ドライバーはなんとか姿勢を制御しようとします。
右に・・・。
そして左にステアリングホイールを切るも・・・。
ドカンとクラッシュ!
エアバッグが急激に展開し・・・。
収束。
このあとドライバーはカメラを外して停止させるなど落ち着いた行動を取っており、そして上述の通り通行人や自転車にも怪我はなく、ひとまずは安心です。
なお、フロントグラスが割れているので、車体側のダメージはけっこう大いのだろうと思われます。
なぜこういった事故が起きるのか?
なお、こういった事故を見るに、やはりスーパーカーのクラッシュの多くは「直線や、走り出してすぐ」起きるという定説は間違いなさそう。
たとえば駐車場を出てすぐ、そして高速道路に入った瞬間などによく事故が起きるとされますが、これは「タイヤが暖まっていない時は滑りやすい」ということ、「いきなりフル加速をくれてやるとトラクションコントロールが処理しきれない」ということに尽きると思われます。
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これを防ぐには、(もちろん安全かつ合法な環境で)「タイヤが暖まってから」「ゆっくりアクセルを踏む(ガツンと踏まない。とにかく急にアクセルを開けると姿勢が崩れやすい)」ということを心がけるべきだと考えていますが、そもそもトラクションコントロールなどのドライバーアシストなくしてはスーパーカーは普通の人間にはコントロールできないのだということを常に肝に銘じておく必要がありそうですね。
そして速いクルマに乗るとついつい自分の腕も上がったような気がしてしまいますが、それはクルマの性能が優れているためで、けして自分の技術によるものではないということもしっかり認識しておかねばならない、と考えています。
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参照: The Sun, Supercar Hunter -YouTube, Motor1