| フェラーリがスペシャルモデルを発表するサイクルはどんどん短くなっているようだ |
さて、812スーパーファストのハードコア版もしくはフェイスリフト版と思われるプロトタイプが目撃されたり、新型ハイブリッドモデルが目撃されたりとにわかに身辺が騒がしい最近のフェラーリ。
そして今回目撃されたのが「謎のラ・フェラーリ」です。
ラ・フェラーリは500台のクーペ、210台のオープン(ラ・フェラーリ アペルタ)が限定にて製造された後に2018年をもって生産が終了しており、よってそのラ・フェラーリがなんらかのテストを行っているというのはまったくの謎。
やはり「ラ・フェラーリ後継モデル」か
そしてこのモデルについて、もっとも妥当な推測が「ラ・フェラーリ後継モデル」。
フェラーリは定期的にスペシャルモデルを発売していますが、新型スペシャルモデルの開発に入ったのではないか、ということですね。
なお、フェラーリのスペシャルモデルは288GTOに端を発するものの、こちらはレース参戦のためのホモロゲーション取得用モデル。
そしてその次のF40からが商業的な背景を持つスペシャルモデル(スペチアーレ)だと捉えることが可能です。
-
ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ(フェラーリ博物館)にて。スペチアーレモデルを画像で紹介
イタリアはムゼオ・フェラーリ・マラネッロにて。 入り口から現代フェラーリの展示コーナーを抜けると「スペチアーレ」のコーナーに。 ラ・フェラーリ、458スペチアーレAの奥には過去のスペチアーレが並べられ ...
続きを見る
このフェラーリF40は1987年にフェラーリ40周年を記念して発売されていますが、その後のF50は1995年に「50周年記念」として登場。
さらに2002年には55周年めにエンツォフェラーリが登場し、2013年にはラ・フェラーリ(これは”周年記念”モデルとしての発表ではなかった)、2016年にはフェラーリ70周年記念としてラ・フェラーリ・アペルタが発売されています。
ラ・フェラーリとは微妙な相違も
この試作車をよくよく見てみると、ラ・フェラーリとは異なる部分があり、フロントバンパーのスリット(真ん中の垂直状のパーツがない。切り取ったかのようにも見える)、サイドのエアインテーク、リアウインドウ周辺、リアグリルなど。※ドアミラー、ルーフから判断すると、ラ・フェラーリ・アペルタをベースにしているようだ
さらにホイールはセンターロックではなく5穴を採用するなどチョコチョコと相違があり、しかも前後のホイールが異なるデザインを持つところを見るに、ラ・フェラーリの車体とボディを流用した、ごく初期のプロトタイプなのかもしれませんね。
そして今から開発を進めて行くとなると2021年発表、2022年発売というスケジュール感となりそうで、これはまさに「(2022年の)フェラーリ75周年記念」車となるのかもしれません。
なお、フロントフードはじめ数カ所にはエレクトリックモデルであることを示すステッカーが貼られており、「ハイブリッド」となるのは間違いなさそう。
ただし同じハイブリッドであっても、「スペチアーレ」だけに、SF90ストラダーレの3モーター式とは異なる、ラ・フェラーリ同様に、F1直系のハイブリッドシステムを採用するのかもしれませんね(ちゃんと機能しそうなテールパイプが見えるので、ピュアエレクトリックモデルではないと思う)。
あわせて読みたい、関連投稿
-
フェラーリが謎プロトタイプをテスト中!ボディサイドには「高電圧」ステッカー、おそらくV6ターボ搭載のハイブリッドモデルか
| フェラーリはこれから新しい時代に突入する | フェラーリはその歴史上「初」の(限定ではない)量産ハイブリッドカーとしてSF90ストラダーレを発表していますが、今回はその下に位置するであろうハイブリ ...
続きを見る
参照:CARSCOOPS