| フェラーリ・テスタロッサはある意味「もっとも愛されるフェラーリ」 |
オフィチーネ・フィオラバンティは、フェラーリ・テスタロッサのレストアとカスタム(レストモッド)を行ない、時速200マイル(320km/h)で走ることができる現代レベルのスーパーカーに仕上げることを公表していますが、今回はその途中の段階を画像とを動画にて公開しています。
オフィチーネ・フィオラバンティはスイスに拠点を置くファクトリーですが、この14ヶ月ずっと「テスタロッサ強化プログラム」を推進してきたそうですが、その外観については「ほとんど手を加えず」。
その理由とは「マエストロにもう一度レッスンを受けさせる必要はない」とのことで、完成されたスタイルをわざわざ弄ることはないということですね(むしろ、テスタロッサの外観に手を加えることは許される行為ではないと思われる)。
オフィチーネ・フィオラバンティはフェラーリ・テスタロッサをこうレストモッドする
そして今回オフィチーネ・フィオラバンティが公開したレストモッドの一部が足回り。
サスペンションはオーリンズ製の電子制御式ダンパーと調整可能なアンチロールバーに変更されています。
ブレーキシステムはブレンボ製のGT3クラス用(レーシングスペック)、そして12段階に調整できるABSとトラクションコントロールも追加されています。
ハブはセンターロック用に交換されており、ホイールは純正同様の星型デザインを維持しながらもインチアップを果たしている、とのこと。
センターキャップにはプランシングホース(跳ね馬)があしらわれ、このあたりはホイールのデザイン同様、オリジナルへのリスペクトということになりそうです。
ヘッドライトは「リトラクタブル」を維持。
発光色を見る限りだと、光源はLEDへと置き換えられているようですね。
エンジンも「レーススペック」
そしてオフィチーネ・フィオラヴァンティはオリジナルの4.9リッターV12エンジン(F113A)もリビルドしており、許容回転数は9000回転にまで引き上げられています(ノーマルだと6,300回転で390馬力を発生する)。※現在はこの新しく組まれたエンジンの出力は公表されていない
エキゾーストシステムはチタン製、そしてECUはレーススペック。
そのほか、車体重量は120kg軽量化されていることも公表済み。
今回はインテリアについての画像は公開されておらず、しかし「手縫いのイタリアンレザーが使用されている」ということ、純正のプラスチック製スイッチ類はアルミニウム製の削り出しへと変更され、その品質が大幅に向上した、とも。
加えて「レトロな」ハイエンドオーディオも装備するとアナウンスされており、続報を待ちたいと思います。
フェラーリ・テスタロッサのレストモッドを収めた動画はこちら
あわせて読みたい、フェラーリ・テスタロッサ関連投稿
-
【動画】フェラーリ・テスタロッサ純正ラゲッジセットは110万円!その積み方、ほかメーカーの専用バッグも見てみよう
| 現代のスーパーカーの専用バッグはとてもこの値段では収まらない | フェラーリ・テスタロッサの純正バッグ、そしてその積み方を紹介する動画が公開に。これはユーチューバー、「ノーマルガイ・スーパーカー」 ...
続きを見る
-
【動画】キミは知っていたか!?フェラーリ・テスタロッサのシートベルト装着方法が異次元すぎる件
| この装着方法と動きはまったく予測できなかった | さて、今日はフェラーリ・テスタロッサの「ちょっと特殊な」シートベルト装着方法を紹介したいと思います(テスタロッサがこういったシートベルト構造を持っ ...
続きを見る
-
【動画】あの「南米で17年間放置されていた」フェラーリ・テスタロッサが新オーナーのもとへ!3ヶ月かけてレストアされ、動くようになるまで
| それにしてもこの内容を3ヶ月でやってしまうとは | さて、今年6月に報じられた、「17年間も南米の路上に放置されているフェラーリ・テスタロッサ」。これは「世界中で、遺棄されているフェラーリを救い出 ...
続きを見る
参照:Car&Vintage