フェラーリSF90ストラダーレ初の事故？イタリアにて大破したSF90が目撃される。ハイブリッドはガソリン車よりも修理コストが高くつきそうだ

｜　エレクトリック関連ユニットは部分的な修理が難しく、「まるごと交換」となることが多いそうだ　｜

もちろん、そのコストは保険料の負担という形でオーナーにのしかかる

さて、フェラーリSF90ストラダーレは「フェラーリ史上最速」と名高い一台ですが、今回はおそらく最初だと思われるクラッシュが報じられています。

この事故はイタリア・ヴェンティミリア地区で起きたものだとされ、しかしそれ以外の詳細については謎に包まれている状態。

なお、この車両は軽量性などサーキットでの走行性能を追求した「アセット・フィオラノ・パッケージ」がオプション装着されているようで、これはミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2タイヤ＋カーボンファイバー製ホイール、チタン製エグゾースト、マルチマチック・ダンパーとチタン製スプリングを採用したハード仕様サスペンション、高ダウンフォース版カーボンファイバー製リアスポイラー等が装着され、車体重量が約30kg軽量化されるというものです。

そのダメージは小さくない

なお、事故の詳細については画像から推測するよりもほかありませんが、左フロントを大きく損傷し、フロントグラスにもヒビが入っているように見えるので、かなり大きなインパクトを受けたものと思われます。

加えて左リアにも破損が見られ、ホイールがずれており、もしかするとフロントよりもリアのほうがダメージが大きいのかも。

ざっと見ただけでもフロントバンパーにヘッドライト、ウインドウ、ドアミラー、リアフェンダー、前後タイヤとホイールの交換が必要だと思われ、さらにはサスペンションアーム、フレームの修正も必要になるのは間違いなさそう。

加えて液体も漏れているのでラジエターも損傷しているということになりそうですが、これらを修理して元にもどすのは「けして安くはない」費用が要求されることになりそうです。

ハイブリッドカーは修理コストに要注意

なお、このSF90ストラダーレは「プラグインハイブリッド」。

これまでのフェラーリとは異なる構造を持っており、フロアにはバッテリー、フロントにはインバーターとエレクトリックモーターを搭載していますが、これらの修理が必要であればさらにコストが高額に。

現段階では、こういったエレクトリック関連コンポーネントは「まるごと交換」するよりほかないといい、よってインバーターの一部、もしくはモーターの一部にでも破損があれば、破損した部分だけを交換するということは難しく、よってそれらをユニットごと交換することになるのだと思われます。

その結果修理費用がガソリン車に比較して大きく上昇することになり、ここが「ハイブリッドカーの注意すべきところ」なのかもしれません。

今後、フェラーリやランボルギーニ、マクラーレン、ポルシェなどのスポーツカー、スーパーカーもどんどんハイブリッドへと移行することになるかと思いますが、こういった「修理コストの高騰」は保険料の高騰をも招くことになり、オーナーに対して維持費の負担を増加させる可能性もありそうですね。

参考までに、以前に乗っていたピュアエレクトリックカー、BMW i3は「修理コストが高い」ことに起因して該当する保険の料率クラスが非常に高く、ランボルギーニ・ウラカンと同じクラスに属しており、「エコカーなのに保険が高いな・・・」と思ったことも。

クラッシュしたのはこのクルマ？

なお、今回事故を報じたVarryx氏はこれまでにもYoutube上に同じ仕様を持つフェラーリSF90ストラダーレを公開しており、残念ながらこの個体がクラッシュしてしまったのかもしれません。

ただ、事故の画像を見る限りでは周囲に巻き込まれたクルマも見えず、悲壮な雰囲気もないため、フェラーリSF90ストラダーレ単独による事故、そして重篤な怪我を負った人はいないのでは、と推測しています。

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参照：varryx_