| フェラーリのエンジンをスワップする例は少なくないが、フェラーリをツインターボ化する例は非常に少ない |
とくにフェラーリF12のツインターボ化は世界でもほとんど例がなさそう
さて、「フェラーリのエンジンを積んだクレイジーなカスタムカー」はこれまでにもいくつか報じられていますが、フェラーリそのものを思いっきり改造してしまった例はさほどないかもしれません(売却時に大きく価値が下がるので、お金を捨てているようなものでもある)。
ただ、今回はツインターボ化によって1500馬力(もともとの出力は730馬力なので、倍以上へと向上)を獲得したフェラーリF12ベルリネッタが登場し、ネットを大いに沸かせることに。
もともとはYoutube上の企画から
このフェラーリF12ベルリネッタを作ったのは、テレビタレント兼自動車整備士という変わった肩書を持つ アーロン・カウフマン氏で、YouTubeチャンネル「Daily Driven Exotics」のためにこのフェラーリをチューニングした、とのこと。
なお、このデイリー・ドリブン・エキゾティックスはこれまでにも「ウラカンのルーフをぶった切った「ウラカン・スピードスター」など、数々のぶっとんだクルマを作ってきたことでも知られます。
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やっぱりターボが付いてないとな
このプロジェクトは2020年に始まり、コロナウイルスのパンデミックでやや遅れた後ものの、現在無事完成を見ており、今回晴れてお披露目となった模様。
そしてこのプロジェクトのきっかけそのものは、 デイリー・ドリブン・エキゾティックスのメンバーが中古にてフェラーリF12ベルリネッタを(30万ドルで)購入し、サーキットを走行させたところ「ターボが必要」と判断したことがきっかけ。
ただ、F12ベルリネッタはもともと自然吸気の6.3リッターV12エンジンを搭載し、最高出力730ps(544kW / 740PS)、0-100km/h加速3.1秒、最高速度340km/hというスペックを誇っており、しかし デイリー・ドリブン・エキゾティックスはでは「これでも不十分」と判断したということになりますね。
しかしながらF12ベルリネッタのツインターボ化は困難を極めることになり、一番の問題は「ボンネット内にターボを収めるためのスペースがない」こと。
そのためにボンネットを切断し、スロットルボディを移動させ、多くのパイピングをワンオフにて製作しています。
その結果完成したのがこちらの車両ということですが、車高が大きく落とされ、フロントバンパーの開口部からはインタークーラーが覗き、ボンネットからは2基のターボチャージャーが顔を覗かせています。
これまでの例を見るに、デイリー・ドリブン・エキゾティックスは様々なイベントに顔を出し、ときにはクルマがぶっ壊れるまで無茶をするので、このフェラーリF12ベルリネッタ改め「DDE TT F12」についても、今後Youtube上にてその勇姿を見ることができるものと思われます。