| たしかにフェラーリ・モンツァSP2に「水をぶっかける」のはリスクが高すぎる |
環境面からも「水なし洗車」はけっこう普及するかもしれない
さて、ニューヨーク拠点のカーディティーリングショップ、AMMO NYCがフェラーリの超限定モデル、モンツァSP2の洗車とディティーリングを公開。
このモンツァSP2はフェラーリ812スーパーファストをベースとしており、フェラーリの伝統的なフロントエンジンのレーシングカーが持つ優雅さ、そして現代のテクノロジーとを融合させたことが特徴です。
販売台数は499台に絞られ、真にフェラーリを愛するVIPのみに販売されたために「一般性」を排除しており、フロントスクリーンやルーフを持たないといった思い切った仕様を持ちますが、ぼくがいつも思っていたのが「ルーフがないと水をかけることができず、どうやって洗車するんだろうな」ということ。
ちなみにいかなるルーフも持たないクルマとしては、過去にルノー・スポールスピダー、現代だとマクラーレン・エルヴァなどがありますが、エルヴァの内装は「防水」となっており、多少の水がかかってもいいように設計されているようですね。
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ルーフのないフェラーリ・モンツァSP2はこうやって洗う
そして今回AMMO NYCが用いたのが「Frothe」と呼ばれる水なし洗車。
ちなみに水なし洗車についてはいくつかの種類があり、日本でもこれを取り入れている出張洗車(水源が確保できなくても洗車ができる)サービスが存在します。※水源の問題だけではなく、一定量以上の水を業務で使用すると「業務上の排水」ということになり、色々と手続きがややこしいらしい
まず、いかに水なしといえども慎重に養生を行い・・・。
こんな感じで泡(フォーム)を吹き付け・・・。
あとは拭くだけ。
「隙間」に溜まった汚れも取ってゆきます。
最近のスーパーカーは「複雑」なパネル構成を持つことが多くなっていますが、AMMO NYCでは、そういった隙間にも対応できるよう、専用の治具を自作しているようですね。
その後にボディの状態をチェックしますが、あちこちに細かい傷があるようですね。
ボディ表面にも引っかき傷。
ホイールにはまた専用のフォームを吹き付け(容器に「Wheel」と記載があるので、ボディとは使い分けているようだ)。
ホイールをしかり拭き取ってメンテナンス。
幸いにもポリッシャーで落とせる範囲だったのでポリッシュをかけてキズを落としてゆきます。
シート後方、スピードスターカバーの室内側もポリッシュ。
なお、この「コブとコブとの間」には透明のプレートがありますが、これは室内への風の巻き込みを防止するウインドデフレクターのようですね(ダイレクトにビス留めされている)。
こちらは磨いた後。
「ぼやけた」反射がなくなり、シャープな光沢が戻っています。
「Ferrari」エンブレムは一旦外し、周辺のパネルを磨いた後に再装着。
その後はキーもしっかりポリッシュ。
フェラーリ・モンツァSP1を洗車・ディティーリングする動画はこちら
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参照:AMMO NYC