| モンツァSP1/SP2のオーナーはこれまでにに数々のフェラーリをカスタムしてきたと見え、いずれもカスタム慣れした場合が多い |
いずれのモンツァSP1/SP2もそれぞれの個性に溢れている
さて、フェラーリがここ最近たて続けに公開しているモンツァSP1/SP2のカスタム車両。
モンツァSP1/SP2は、フェラーリが新しく立ち上げた超限定シリーズ「ICONA(イコーナ)」の第一弾であり、このシリーズはフェラーリの伝統そして最新のテクノロジーを組み合わせてコレクター向けのクルマを作りだすことを目的としています。
よって不特定多数の人が乗ったり、日常的に乗られることを前提としておらず、そのためにこのような「非日常的な」仕様を持っているわけですね(もともと、フェラーリの存在そのものが非日常的でもある)。
使用されるカラーはシンプルにブラックとレッド
今回公開されているモンツァSP2に使用されているカラーは「ブラックとレッド」にまとめられており、非常にシンプルながらも魅力的なスタイルに仕上がっています。
ボディカラーはピアノブラック、ボディに入るラインは「ロッソ70アンニ(フェラーリ70周年のアニバーサリーカラー)」で、このストライプはフロントバンパーからリアのスピードスターカバーにまで繋がります。
モンツァSP1/SP2については、センターにストライプを入れる人も多く、しかしこの個体のようにサイドにストライプを入れ、それをスピードスターカバーに合流させるという珍しい例も見られ、それぞれのオーナーさんの個性が光っているのが面白いところでもありますね。
参考までに、モンツァSP1/SP2はすべてオーダーメイドであり、その仕様はオーナーとフェラーリとの綿密な協議のもと決定されることになり、「同じ仕様を持つモンツァSP1/SP2はほかに存在しない」と言われます。
こう見えて、細部までその仕様が計算され尽くされているようだ
さらにこの個体の面白いところは、ストライプのある側のシートのみをレッドにしていること、ステアリングホイールの12時位置のセンターマークにストライプ同様の仕様(トリプルライン)を用いていること、そしてステアリングホイールのサイドにもレッドをチョイスしていること。
そして画像を見るに、ヘッドレストの跳ね馬の刺繍、シートのステッチについてはそれぞれのシートカラーにマッチした色を選んでおり(つまりコントラストカラーではない)、細かいところまで相当に計算しつくされたスペックを持っています。
ちなみにこのモンツァSP1/SP2は合計で499台の限定台数となりますが、シングルシーターのSP1、2シーターのSP2から好きなボディタイプをチョイスでき、この個体はもちろん2シーターの「モンツァSP2」ではあるものの、一見すると(レッドのシートがアイキャッチとなっているため)シングルシーターのSP1のようにも見えますね。
なお、ホイールはマットブラック、ブレーキキャリパーもブラック。
フェラーリにブラックのホイールという仕様もかなり珍しいと思いますが、マットブラックとなると一層珍しく、このモンツァSP2について、一見してシンプルに見えながらも、細部に至るまで事細かくオーナーさんが指示を行ったであろうことがわかります。
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