【動画】フェラーリSF90ストラダーレとマクラーレン765LTという「ハイエンド」ドラッグレース対決！さすがにSF90ストラダーレであっても相手が悪かったようだ

｜　マクラーレンの加速に勝てるのはもうハイパーEVよりほかにない　｜

どうやってもガソリンエンジン車やハイブリッドではマクラーレンに勝てないようだ

さて、フェラーリとマクラーレンにおいて「最速」の部類に属するSF90ストラダーレそして765LTとのドラッグレース動画が公開。

フェラーリはここ最近、デイトナSP3など華やかな話題が多いものの、一方のマクラーレンは分割して売却されるという話や、まとめてアウディが買収するというウワサもあり、そして新型車の話がなくちょっと寂しい状況です。

両方とも市販車ではもっともパワフルな部類のクルマだが

フェラーリSF90ストラダーレ、そしてマクラーレン765LTは現在市販されるクルマではありますが、そのレシピは全く異なり、フェラーリSF90ストラダーレは4リッターV8ターボエンジンに3つのエレクトリックモーターを装着して4輪を駆動する一方、マクラーレン765LTは同じ4リッターV8エンジンを搭載するものの後輪のみを駆動します。

トランスミッションについてはフェラーリSF90ストラダーレが8速DCT、マクラーレン765LTが7速DCTという違いがあり、しかしもっとも大きく異なるのはその重量。

フェラーリSF90ストラダーレはハイブリッドシステムを積むために（マクラーレン765LTに比較して）340kgほど重くなっています。

動画を見ていると（やたらと着込んでいて、鼻の頭を赤くしているので）めちゃくちゃ寒そうだなという印象ですが、なんと当日の気温はわずか3度とのことで、つまりこれはグリップ確保が難しいということを意味しており、となると4輪を駆動するフェラーリSF90ストラダーレがやや有利かもしれませんね。

実際に走ってみたらこうなった

そこで両者がドラッグレースを走ってみた結果ですが、正直ちょっと意外な結果に。

なお、出だしは両者とも「ほぼ同じ」。

常識的に考えると、瞬時に最大トルクを発生させることができるエレクトリックモーターを持ち、さらに4輪を駆動するフェラーリSF90のほうが優れたスタートを切りそうですが、なかなかどうしてマクラーレン765LTが素晴らしいダッシュを決めています。

さらにはフェラーリSF90ストラダーレを引き離し・・・。

けっこうな差をつけてゴール。

マクラーレンのトラクションコントロールはやはり優れていた

こちらはフェラーリSF90ストラダレーレのタイムですが、マクラーレン765LTに比較して0−100km/h加速、ゼロヨンタイムこそ負けるものの、100-200km/h、終速では勝るという結果に。

なお、2本目だとすべてのタイムにおいてマクラーレン765LTに敗北を喫する結果となっていて、まさに「恐るべしマクラーレン765LT」。

フェラーリはもともと直線での加速を競うクルマではありませんが（これまでの例を見ても、ドラッグレースがそれほど速いわけではない）、それはマクラーレンとて同じことであり、気温が低い中で「2WD」というハンデをひっくり返しての勝利は非常に価値があると考えて良さそうですね。

フェラーリの名誉のために補足しておくと、一定速度からの加速を競う「ローリングスタート」ではフェラーリSF90ストラダーレのほうが圧倒的に優れていて、この結果を見るに、両者の考え方が如実にあらわれた結果となっており、単に数字だけをもって優劣を判断できるものではない、ということもわかります。

フェラーリSF90ストラダーレとマクラーレン765LTとがドラッグレースを競う動画はこちら

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参照：Daniel Abt