| 前後フェンダーが超ブリスターに |
イギリスのコーチビルダー、カーン・デザインが、アストンマーティンDB9ベースのコンプリートカー「WB12 Vengeance(ヴェンジェンス)」最新の個体を公開。
Vengeance自体は2016年のジュネーブ・モーターショーで公開されたものですが、今回の個体は「ハルク」にインスピレーションを得たもの(日本はそうでもありませんが、欧米とくにアメリカは緑色とハルクとを関連づける傾向が強い模様)。
アクセントはサテンブラック
なお、全身グリーンだと「あまりにハルクっぽい」からかルーフやボディのセンターはブラックに彩られ、前後バンパーにはカーボンファイバーのアクセント、そしてホイールもブラックに。
サイドウインドウモールについてもブラックへと処理されていますが、これまでに公開された別の個体は「クローム(ポリッシュ)」仕上げだったので、この「ハルク」だけが特別仕様なのかもしれませんね。
ボディパネルはカーンの手によって作り変えられ(アルミ製)、そのほとんどの部分がオリジナルデザインとなっています。
フロントグリル、フロントフェンダー、リアフェンダー、リアスポイラーなどアストンマーティンの本来持つ特徴をさらに強調するかのようにグリルは大きく、フェンダーもよりたくましく。
とくにリアフェンダーに至っては「ドア中央後半から」膨らんでゆくほどで、その異常なブリスターっぷりがよくわかります。
なお「Vengeans(ヴェンジェンス)」は”復讐”という意味を持ち、同時に「ヴァンテージ(Vantage)」「ヴァンキッシュ(Vanquish)」「ヴァルキリー(Valkyrie)」「ヴァルカン(Vulcan)」といった”Vではじまる”というアストンマーティンの伝統に倣ったもの。
ホイールサイズはフロント20、リア21。
タイヤ幅はフロント225、リアはなんと335というぶっといサイズ。
エンジンはノーマルのままで、5.9リッターV12、510馬力という数字です。
カーン・デザインはイギリスのコーチビルダーらしくレンジローバー、ベントレー、アストンマーティンを中心にカスタムを行なっていますが、「ジープ・ラングラー」もかなり得意であることが知られています(ヴェンジェンスの後ろにもズラリと並んでいる)。
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通常のアストンマーティンDB9はこんな感じ
こちらはノーマルのアストンマーティンDB9。
これ単体で見ると「すごい張り出したフェンダーだな(写真よりも実物の方がそう見える)」と思うのですが、さすがにヴェンジェンスと比べると「普通っぽく」見えますね。
さらにヴェンジェンスはロアクォーターウインドウが極端に小さく、反面Cピラーが太くデザインされているため、「ややクラシカル」な趣も。
VIA:KAHNDESIGN