| さすがにこのカラーリングのフェラーリ488ピスタ・スパイダーは見たことがない |
この仕様、そしてスターリング・モスの名の使用が許されるとは、このオーナーは相当なVIPに違いない
さて、フェラーリ488ピスタはとんでもなく入手難易度が高かったといわれるスーパーカーの一つですが、さらに入手が困難であったのがそのオープン版の488ピスタ・スパイダー。
そして今回、インスタグラムユーザー「rari.force」によって紹介されているフェラーリ488ピスタ・スパイダーがあまりに素晴らしいと話題となっていますが、このフェラーリ488ピスタはフェラーリのパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」を活用してカスタムされたもので、イメージしたのは「スターリング・モス卿がドライブしたフェラーリ250GTO」なのだそう。
このフェラーリ488ピスタ・スパイダーはこんな仕様を持っている
モチーフとなったフェラーリ250GTOそのものは1962年のル・マン24時間レースに出場したシャシーナンバー3505GTを持つ個体で、2012年に出品されたオークションでは3500万ドルにて落札されており、当時「オークションにかけられた自動車ではもっとも高価な一台」という記録を打ち立てています。
そして今回のフェラーリ488ピスタ・スパイダーもスターリング・モス卿がドライブしたのと同じヴェルデ・パリード(Verde Pallido)と呼ばれるパステルグリーンにペイントされていますが、このカラーはほかの488ピスタ・スパイダーはもちろん、フェラーリを幅広く見渡したとしても他に類を見ず、非常に印象的な仕上がりとなっています。
さらにドアとフロントフードには当時のカーナンバー「15」が入り、ホイールはスター形状の5スポーク(ツイン)、ドアにはイエローのドットも再現。
他の488ピスタ同様、フロントスプリッター、サイドスカート、サイドエアインテーク、リアディフューザーなどは織り目の見えるネイキッドカーボンが用いられています。
スターリング・モスにインスパイアされたフェラーリ488ピスタ・スパイダーのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのフェラーリ488ピスタ・スパイダーのインテリア。
ベースとなるのはブラックですが、ステアリングホイールはカーボン、そしてダッシュボードにはレッドのアクセントが入ります。
シートはアルカンターラを張り材に使用したレッド(ストライプや切り替えが入らず、かなりシンプル)。
サイドステップには「Tailor made Inspired by 250GTO made foir Stirling Moss」の文字。
つまりは「スターリング・モス卿のために作られたフェラーリ250GTOにインスパイアされた仕様」ということになりますが、フェラーリがかんたんにこの文字列を刻んだり、この仕様の再現を許すとは思えないので、このフェラーリ488ピスタ・スパイダーのオーナーは「それが許される人物」ということになりそうですね(488ピスタ・スパイダーを購入できるというだけで、そうとうなVIPということになる)。
そしてこの「テーラーメイド」を使用してのカスタムもハードルが高いと思われ、金銭面そして「フェラーリが許すかどうか」という資格面での二重の壁が立ちふさがっているのではないかと思います。
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参照:rari.force, CARSCOOPS