フェラーリが日本の伝統技術にインスパイアされたワンオフのローマを公開！「日本とイタリアとのラブストーリーが完成した」

｜　フェラーリのパーソナライゼーションプログラム「テーラーメイド」では事実上無限のカスタムができるようだ　｜

色使いを抑えた内外装がなんともエレガント

さて、フェラーリはこれまでにも多数の「テーラーメイド」にてカスタムした車両を公開していますが、このテーラーメイドとは、通常のオプションの範疇を超えて”パーソナルオーダー”レベルのカスタムを行う場合に利用するプログラム（ちょっとやそっとのカスタムではその領域に入らないようだ）。

そして今回公開されたのがローマのワンオフモデルで、一見すると地味に見えるものの、実際には高度にカスタムされた一台であり、ボディカラーは深いマットブルー、ホイールはマット仕上げのブロンズを持っており、その詳細については「今後数週間内に公開される」とアナウンスされています。

なお、このフェラーリ・ローマは「NYC x デザインフェスティバル」開催期間中、フェラーリのテーラーメイドショールームに展示される、とのこと。

このフェラーリ・ローマはこんな仕様を持っている

そしてこのローマを紹介してみたいと思いますが、もとはというと独立系メディアのクールハンティングの創業者、エヴァン・オレンステン氏とジョシュ・ルービン氏がフェラーリにてチーフデザインオフィサーを務めるフラヴィオ・マンゾーニ氏と出会い、そこで「テーラーメイドでどこまでできるのか」という話をしたことから始まったのだそう。

かくして2019年にエヴァン・オレンステン氏とジョシュ・ルービン氏はフェラーリからテーラーメイド・プログラムに招待されることになりますが、ちょうど2人は日本から帰国したところでもあったことから、日本の文化、とくに「藍色」にインスパイアされていたといい、職人を呼び寄せてこのクルマを作ることになったのだそう。

たしかにサイドシルには日本を意識したように見える紋章（ホイールと波人の組み合わせのようにも見える）、そしてフロアカーペットに相当する部分は和風っぽい生地のようにも見えますね。

なお、使されるレザーはブラック、そしてステッチや「Roma」文字は紋章やホイールと同じ「ブロンズ」。

ルーフ内張りにもおそらくはオリジナルの生地が貼られ、シートのヘッドレストには刺繍ではなく型押しの跳ね馬、そしてデイトナスタイルのストライプにも和風っぽい生地が使用されています。

なお、ドア内張りやシートベルトにも「ブラック」を選択しており、いたずらにカラーを増やしていないところが「上級者」っぽいと思います。

このギアセレクターは他に見たことがない

このローマは全体的にトーンを抑え、使用するカラーも極限まで絞っていることが一つの特徴だと思いますが、主張するところでは主張しており、たとえばこのギアセレクターはピンクゴールド仕上げ。

さすがにこの仕様はほかのフェラーリでは見たことがなく（通常はクローム）、いかにこのローマが特別であるかがわかろうかというものですね。

なお、センタートンネルの両脇、そしてそこからダッシュボード、さらにドアにつながるラインに用いるレザーにはブロンズに近いカラーを使用しているもよう。

このローマについて、フェラーリは「日本の伝統技術を用いた素材」「日本の伝統的なディティール」を用いたといい、フェラーリがテーラーメイドにて再現しうる可能性を表現したものである、とも。

一方、クールハンティングでは「日本とイタリアとのラブストーリーを完成させた」と表現していて、その詳細の公開にも期待が高まります。

日本の伝統にインスパイアされたフェラーリ・ローマはこちら

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参照：Ferrari, Cool Hunting