| 見たところラッピング以外はノーマル、そしてきちんとメンテされていることから意外とお買い得なんじゃないかと思う |
しかもエンジンはもはや絶滅した「自然吸気V8」
さて、シルバーストン・オークションに「ピンクのフェラーリ」が登場するととして話題に。
ピンクは比較的アメリカと中国にて人気があり、よってポルシェやランボルギーニもこれを導入していますが、フェラーリは「ブランドイメージに合わない」としてピンクへのペイントを(顧客からの要望があったとしても)行わないと言われます。
よってこのピンクのカリフォルニアは純正色ではなく納車後にカスタムされたカラーということになりますが、もともとはロッソであったものをピンクへとラッピングした個体なのだそう。
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このフェラーリ・カリフォルニアはSNSのスターが所有
そしてこのフェラーリ・カリフォルニアはもともとイギリスにて納車されたといい(その後アメリカに輸入されてピンクへ)、その所有者はソーシャルメディアのスターだと紹介されています(具体名は明かされていない)。
なお、ソーシャルメディア上で名を売ってゆくとなるとセルフプロデュースが欠かせず、よってピンクなどのインパクトのあるカラーを自身のイメージ色として使用する例も多々あるもよう。
参考までに、このソーシャルメディアのスターは「ピンクのマクラーレンも所有している」というので、ジェフリー・スター氏を指しているのかもしれません。
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フェラーリ・カリフォルニアはフェラーリの「未来」を切り開く
フェラーリ・カリフォルニアは2008年のパリ・サロンにて発表されており、ピュアスポーツというよりはライフスタイル寄りのGTカーとして企画されており、そのターゲットはオシャレなスポーツカー、つまり「メルセデス・ベンツSL、ベントレー・コンチネンタルGT、アストンマーティンを選ぶ人々」だったといい、フェラーリとして「はじめてV8エンジンをフロントに積み」、格納式ハードトップに7速デュアルクラッチ、マルチリンクサスペンションを装備するなど、かなり革新的な試みが投入されています。
実際のところ、このフェラーリ・カリフォルニアの顧客の70%はフェラーリにとっての新規客だったといい、まさにフェラーリの読みどおりだったと考えて良さそう。
その路線はポルトフィーノ、ポルトフィーノM、そしてクローズドルーフではありますがローマにも受け継がれ、ローマもまたその顧客の70%が「はじめてのフェラーリ」だと言われていますね。
このフェラーリ・カリフォルニアは2020年7月にアメリカへと輸入されていますが、見たところドアを開いた内側などかなり細かいところにまでラッピングされており、かなりの手間をかけてカスタムがほどこされているもよう。
ただしラッピング以外の部分、たとえばホイールやエキゾーストシステムなどは「ノーマル」に見えます。
このフェラーリ・カリフォルニアのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのフェラーリ・カリフォルニアのインテリア。
カラーは「クレマ」で、標準で選べる範囲内では最も明るいカラーです(ぼくのフェラーリ296GTBの内装の一部はこのクレマ)。
ただ、このカリフォルニアの場合はピラー内張りなどもクレマに変更されており、追加オプションにてクレマの範囲を拡大しているようですね。
シートベルトやカーペット、ステッチは「レッド」。
一見して「ピンクのカリフォルニア」というとちょっと引いてしまいますが、このラッピングの下はフェラーリらしいロッソ、そしてインテリアはエレガントなクレマ、さらにラッピング以外はおそらくほぼノーマルであり、ラッピングを剥がせば理想的な仕様になることを考慮するに、意外と価値のある物件なのかもしれません(多くの人は、ピンクというだけで手を出さないかもしれない)。
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