| フェラーリはさらに今後後年間で14車種の発表を控えている |
おそらくオプション装着率の向上で利益はさらに拡大すると考えられる
さて、ロイター報じたところによると「フェラーリのモデルは一部を除き全て完売」、そして「全地域向けの出荷台数が増加」、そして「現在の不透明な状況においても、将来の見通しは明るい」。
これはフェラーリCEO、ベネデット・ビーニャ氏が語った内容として報じられ、同氏はアナリスト向けに同社の第3四半期決算の概要を公開し、現在の金融情勢が「世界規模での新たな課題(インフレ)」をもたらしているものの、フェラーリとそのサプライヤーにとっては、好調な受注に支えられ、将来に向けて良い兆しが見られる」、と語ったもよう。
フェラーリは来年に向けて非常に前向き
加えてベネデット・ビーニャ氏は「また、来年度に向けても非常に前向きです。これは、全製品と全地域にまたがるオーダーブック(受注残)のおかげです。一部のモデルを除き、全モデルが完売しています」と続けており、チップ不足、原料の高騰、輸送費含むインフレ等のネガティブ要因にもかかわらず強い需要があることが伺えます。
フェラーリの第3四半期の調整後利益は17%増の4億3500万ユーロであり、出荷台数については296GTBと限定生産の812コンペティツィオーネの納車に支えられ、第3四半期を通じてEMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)を除く全地域で出荷台数が急増。※日本だと、フェラーリの販売台数は1−9月で前年比131.4%
フェラーリの場合、常に需要が供給を上回る状態なので、どこかの地域の需要が落ち込もうとも、生産台数を維持もしくは増加させて他の地域の需要を消化することができるので、「いかなる状態においても(生産能力に問題が生じない限り)」出荷台数が前年を割ることはないのかもしれません。
さらにはプロサングエの受注が「どんなに楽観的な予想をも上回った」としており、非常に強いバイヤーの関心を集めたことについても触れています。
フェラーリは利益予想を上方修正
この第3四半期の成功を受け、フェラーリは今年の調整後の利払い、税引き、減価償却前利益を、前回予想の17億ユーロ(16億7000万ドル)から17億3000万ユーロ(17億ドル)以上に引き上げるとコメントしていますが、おそらく今後もオプション装着率の増加等によって「販売台数以上に」利益が伸びてゆくのは間違いなさそう。
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なお、フェラーリは今後5年であと14車種を発表するという計画を持っており、その中にはラフェラーリの後継となるハイパーカーも含まれ、2023年には1965年以来の”耐久レース最高峰”であるル・マン24時間レースへと復帰を決めており、ここで結果を残すことができればさらなる成功も期待できそうですね。
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参照:Reuters