![日本へと納車され「未登録」のまま、つまり新車のエンツォフェラーリが競売に!この内外装カラーを持つのは世界に1台、内装にはまだビニールの養生も](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2023/03/Ferrari-Enzoferrari-1.jpg)
| まさかまだ「新車」のエンツォフェラーリが眠っていようとは |
現時点では予想落札価格は算出されておらず、誰もその価格を予想できないかも
さて、まさかの「未登録」となる新車状態のエンツォフェラーリがオークションへと登場予定。
ボディカラーはアルジェント・ニュルブルクリンク、インテリアカラーはクオイオだと紹介されていますが、このカラーの組み合わせは非常に珍しく、「おそらくは世界に一台」ではないかと注釈がついています。
今でこそフェラーリは様々なボディカラーを選択できるものの、ことスペチアーレに関してはカラーの選択にかかわる自由度が低く、F40だとすべてがロッソ・コルサ、そしてF50だとシルバーやイエロー、ブラックが選択できたもののカスタムカラーの例は少なく、エンツォフェラーリだとこれまでに希少カラーとして「マットブラック(1台)」「ホワイト(1台)」「ロッソ・ルビーノ(1台)」あたりが紹介されています。
なお、こういった「一般的なカラー以外がほとんど存在しない」のは、注文するオーナーがリセールを考えて珍しいカラーを選ばなかったわけではなく(その側面も否定できないが)、フェラーリが「限られた重要顧客以外には、カスタムペイントを許可しなかったから」。
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このエンツォフェラーリは日本へと納車される
このエンツォフェラーリは新車時に日本へと納車された個体だといい、現在はカナダへと保管場所が移されているそうで、走行距離は227kmだと紹介されています(製造後のテスト、デリバリーにかかる距離を走ったと考えられる)。
![Ferrari-Enzoferrari (6)](https://live.staticflickr.com/65535/52720467201_3b22653460_c.jpg)
たしかにところどころに日本語の表記が見られ・・・。
![Ferrari-Enzoferrari (15)](https://live.staticflickr.com/65535/52720467031_c571ed3c85_c.jpg)
注意書きも日本語ですね。
![Ferrari-Enzoferrari (14)](https://live.staticflickr.com/65535/52720954983_9f9d71b578_c.jpg)
エンツォフェラーリは2002年のパリ・モーターショーにて発表され、288GTO、F40、F50に続く創立記念限定スーパーカーであり、21世紀への新たな一歩を踏み出したフェラーリとして認識されています。
![Ferrari-Enzoferrari (3)](https://live.staticflickr.com/65535/52720955233_50d7254029_c.jpg)
デザインを担当したのは(先日エンツォフェラーリで速度違反を犯し有罪判決を受けた)ピニンファリーナのデザイナー、奥山清行氏によるもので、車体構造はカーボンモノコック、リアミッドに搭載されるエンジンはTipo F140B 6.0リッターV型12気筒、トランスミションは専用開発の6速自動変速機。
総生産台数は400台ですが、これはもともとの予定台数であった399台に加え、2004年に当時のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世により(チャリティのため)発注された1台がプラスされた数字です。
![Ferrari-Enzoferrari (2)](https://live.staticflickr.com/65535/52720736589_0102dbb0fc_c.jpg)
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フェラーリのスペチアーレはモータースポーツ直結の技術に加え、最新テクノロジーが取り入れられていることが大きな特徴で、エンツォフェラーリについても、宇宙時代の素材と革新的なソリューションが投入されることで軽量化と性能の向上が図られています。
![Ferrari-Enzoferrari (17)](https://live.staticflickr.com/65535/52720736689_dde029acd1_c.jpg)
カーボンファイバーとノーメックス・ハニカムを使用したバスタブシャシーは、わずか90kgという軽量化を実現しており、ボディワークはピニンファリーナの風洞で磨き上げられたもので、カーボンファイバーとケブラーを織り込んだ素材にて構成されることに。
![Ferrari-Enzoferrari (8)](https://live.staticflickr.com/65535/52720889395_23d12e8926_c.jpg)
1970年代の712カンナムカー以来、フェラーリ最大の排気量となるV型12気筒エンジンには、ニカシルライニングを施したシリンダーウォール、チタン製コンロッド、トルクアップのための伸縮式インテークマニホールドなど競技用に開発された部品がふんだんに使用され、その結果として660馬力を絞り出します。
![Ferrari-Enzoferrari (5)](https://live.staticflickr.com/65535/52720889460_5ec86126af_c.jpg)
ホイールはスペチアーレではおなじみのセンターロック、ブレーキディスクはカーボンセラミック。
![Ferrari-Enzoferrari (9)](https://live.staticflickr.com/65535/52720736409_b908b9720d_c.jpg)
エンツォフェラーリの大半(全生産台数の70%以上)は例によってロッソ・コルサの外板色を持ち、ごく一部のみが(上述の通り)限られた顧客からのリクエストに応じて他の色にペイントされ、ジャッロ・モデナ、ネロ・パステロ、ロッソ・スクーデリアがその多くを占める中、このアルジェント・ニュルブリンクにペイントされたのはわずか9台のみ。
![Ferrari-Enzoferrari (7)](https://live.staticflickr.com/65535/52719950917_08aa219540_c.jpg)
そして9台のうちこの1台のみのインテリアがクオイオレザーにて仕上げられており、よってこのカラーコンビネーションは世界に一台というわけですね(ほかの個体はブラックもしくはレッドレザーが用いられている)。
![Ferrari-Enzoferrari (18)](https://live.staticflickr.com/65535/52719951142_25f1b4dc2f_c.jpg)
このエンツォフェラーリは現在にいたるまで一度も登録されていない
そして驚くことに、日本へと新車で届けられたこのエンツォフェラーリ(シャシーナンバー132662)はこれまで一度も登録されることなく、その生涯の大半を人目に触れることなく過ごしてきた、とのこと。
![Ferrari-Enzoferrari (19)](https://live.staticflickr.com/65535/52719951122_124e93ce7a_c.jpg)
ドアシルにはビニールが貼られたままで、イグニッションキーにも養生テープが巻かれ・・・。
![Ferrari-Enzoferrari (4)](https://live.staticflickr.com/65535/52720955238_5cee4dc271_c.jpg)
ペダルにも養生が施されたまま。
![Ferrari-Enzoferrari (16)](https://live.staticflickr.com/65535/52720954958_5c92a41cbc_c.jpg)
カーカバーや充電器も付属します。
![Ferrari-Enzoferrari (10)](https://live.staticflickr.com/65535/52719950872_554264da18_c.jpg)
そのほか、オリジナルの取扱説明書、カーカバー、スペアキー(取扱説明書と一緒にジップロックに入ったまま)、そしてラゲッジセット(3ピース、未使用)も揃っており、コレクターにとってこれ以上の個体は存在しないかもしれませんね。
![Ferrari-Enzoferrari (11)](https://live.staticflickr.com/65535/52720889290_5cf31125a1_c.jpg)
フェラーリと言えば「レッド」ではありますが、近年ではメインストリームのレッド以外のカラーにも注目が集まっており、とくにこういった「希少色」はその評価が大きく高まることも。
![Ferrari-Enzoferrari (13)](https://live.staticflickr.com/65535/52720954998_1e38b40205_c.jpg)
現時点で予想落札価格(エスティメイト)は算出されていないものの、エンツォフェラーリ史上「最高額」となっても誰も驚くことはないだろう、と考えています。
![Ferrari-Enzoferrari (12)](https://live.staticflickr.com/65535/52720955018_537f0a2610_c.jpg)
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