| ある程度想像はしていたが、この結果は衝撃的である |
コルベットのコストパフォーマンスは「ずば抜けている」という言葉ですら物足りない
さて、先日シボレーは「コルベット初のハイブリッド、そして4WD」となるE-Rayを発表したところですが、今回そのE-Rayがそうそうにドラッグレース動画に登場することに。
実際の生産開始は2023年後半なので、今回動画に登場するのはプリプロダクションモデルということになりますが、これを借りることができたのはさすがハガティというべきなのかもしれません。
なお、ハガティではコルベットZ06、そしてフェラーリF8トリブート、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDスパイダーを比較のために駆り出していますが、フェラーリとランボルギーニについては、コルベットとの比較のために車両を貸し出すことを「拒否」したとのことで、よってこれら2車は「レンタカー」なのだそう。
シボレー・コルベットE-Rayはこんなクルマ
コルベットE-Rayはフロントに160馬力を発生するエレクトリックモーター、リアには6.2リッターV8エンジン(495馬力)を搭載してシステム合計で655馬力を発生し、0-96km/h加速を2.5秒、ゼロヨン(1/4マイル)を10.5秒(終速は209km/h)で駆け抜けることができ、フルエレクトリック駆動の「ステルスモード」では最高速度73km/hでの走行が可能となっています(ただしこの場合はFFとなる)。
ただしハイブリッド化によって車体重量は1,712kgへと増加していますが、これはやむを得ないところでしょうね(コルベットが1,530kg、コルベットZ06では1,561kg)。
ちなみにコルベットZ06は「サーキット志向のコーナリング特化型」、そしてこのE-Rayは「全天候型グランドツアラー」というポジショニングで、出力だとZ06のほうが15馬力高く、そしてコーナリング時には1.22Gまで耐えることができ、しかしE-Rayは1.1G(これでも尋常ならざる数値である)。
なお、今回の動画ではE-RayのほうがZ06よりも速いゼロヨンタイムを記録していますが、これはE-Rayに積まれるエレクトリックモーターのトルク、そして4WDの恩恵だと思われ、サーキットを走るとその優劣が逆転することも想像できます。
コルベットE-RayがフェラーリF8トリブート、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDスパイダーとドラッグレースを走ったらこうなった
そして実際に「コルベットE-Ray」「フェラーリF8トリブート」「ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDスパイダー」の3車がドラッグレースを走った結果ですが、正直言うとかなり衝撃的で、スタートからコルベットE-Rayがトップに立ち、ほか2台はなにもできないままに引き離される結果となっています。
コルベットE-Rayは0−96キロまでを2.4秒で加速し、ゼロヨンを10.5秒で駆け抜け、終速は時速207キロという結果です。
フェラーリF8トリブートは720馬力を発生するV8ツインターボエンジンを搭載してトランスミッションは7速DCT、車体重量は1,655kgというスペックを持ち、0−96キロまでを2.7秒で加速し、ゼロヨンを10.6秒で駆け抜け、終速は時速222キロ。
ただし勝負に公平を期すならば、ハイブリッドパワートレーンを搭載する296GTBを引き合いに出すべきであったのかもしれません。
ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDスパイダーは0−96キロまでを3.4秒で加速し、ゼロヨンを11.2秒で駆け抜け、終速は時速207キロ。
出力は3車の中ではもっとも低い610馬力、かつオープンモデルのために車体重量が1,666kgと重く、かつランボルギーニ得意の4WDではないというビハインドもあって、こちらも公平な対決とするのであれば640馬力、そして4WDのウラカンEVO(クーペ)を持ってくるべきであったのかも。
こちらはハガティがテストしたゼロヨンランキングですが、その顔ぶれを見るに、コルベットE-Rayは「相当に速い」クルマであるということがわかりますね。
先日、フェラーリを売却してコルベット派に転じた元フェラーリオーナーが「フェラーリがコルベットに勝る部分はない」とコメントしていましたが、単に性能のみを比較するならば、本当にそのとおりなのかもしれません。
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コルベットE-RayがフェラーリF8トリブート、ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDスパイダーがドラッグレースを走る動画はこちら
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参照:Hagerty