| 幸いなことにダメージは大きくなさそうだが、残念な事故であることには変わりない |
旧車は何が起きるかわからない
さて、ワシントン州シアトルで開催された2023年フォーミュラ・ドリフト・イベントにてピンクのラッピングを施したフェラーリF40が参加し、思いっきりクラッシュする様子がインスタグラムに投稿されて話題に。
ただしフェラーリF40のオーナーにとって幸いだったのはそこまで速度が高くなかったこと、そしてぶつかった先が臨時で設置されたクッションであったため。
フェラーリF40にはABSが装着されていない
なお、公開された動画を見てもわかるとおり、フェラーリF40の4輪がロックしており、そのまま滑るようにしてバリアへと突っ込んでいます。
そして4輪がロックしているのはABSが装着されていないためで、ブレーキを踏みっぱなしだとこうなってしまうわけですね(もしこのドライバーがABSなしのクルマに慣れていれば、また事情は違ったのかもしれないが、フォーミュラ・ドリフト・イベントに参加するくらいなので、そこそこのスキルを備えていると思われる)。
ちなみにこのピンクのフェラーリF40が相当に注目を浴びているのは間違いなく、登場と同時にカメラキッズが撮影を開始。
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ただし事態はカメラキッズが思ったのと異なる方向へと進み・・・。
そのままズドン。
カメラキッズは思わぬシャッターチャンスを得たということになりそうですね。
暴走の原因はスロットルワイヤーの固着?
なお、このフェラーリF40のオーナーさんによれば「スロットルが戻らなくなった」ために減速できず、ブレーキを踏んだところロックしてそのままドカンとなってしまったそうですが、これはいいわけではなく「起こりうる話」。
フェラーリF40は現代のクルマとは異なりスロットルワイヤー(アクセルワイヤー / スロットルケーブル)を使用していて、アクセルペダルを踏むとそこに繋がったワイヤーが引っ張られてスロットルが開き燃料が噴射されるわけですが(つまりアナログ)、つまりこのワイヤーがどこかにひっかかって戻らなくなると「スロットルが開きっぱなし」になってこういった状態が起こってしまうわけですね(もちろん、自動車メーカーはそうならないために最大限の努力を払っているが)。
実際のところ、今回の事故の原因はわからないものの、オーナーさんにとっても、フェラーリF40にとっても非常に不幸な事故であることにはかわりはなさそうです。
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参照:garnetsgti(Instagram)