| フェラーリは少量生産限定車に対し、量産車とは全く異なるデザインを与えている |
フェラーリのブランドの成り立ちの根源が「排他性」であると考えるとそれも当然であろう
さて、フェラーリ・レーシング・デイズ第四弾。
これまでには展示される車両、テーラーメイドはじめとするパーソナリゼーションプログラム、クラシック部門「クラシケ」の展示内容などをお届けしてきましたが、今回はさらに追加での展示車両、そしてレーシングカー等について紹介したいと思います。
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デイトナSP3の実車はじはじめて見た
まずこちらはフェラーリの少量限定生産モデル「デイトナSP3」。
ぼくははじめてデイトナSP3の実車を目にしたのですが、こうやって見ると様々なことに気付かされ、まずヘッドライト下の「ブレード」は最新モデルである12チリンドリにも引き継がれる意匠。
これに先駆けるフェラーリ・ヴィジョングランツーリスモにも採用されていたため、今後も様々なモデルにてこのデザインを見ることができるのかもしれませんね(ただしフラッグシップモデルのみかもしれない)。
そしてこのデイトナSP3はおそらく現代フェラーリの中ではもっとも「マッスル」だとも考えており、とにかくこのボディ表面の「うねり」には驚かされるところ。※量産モデルとは異なり、ボディパネルがカーボンファイバー製であるため、量産車に用いられるスチールやアルミニウムでは実現できないデザインが可能となる
サイドもまた強い抑揚を持っており、これは少量生産モデルのみがなしうる形状なのかもしれません。
このエアチャンネルのように、盛大に空気を取り入れて盛大に放出するのもまた近代フェラーリ(というかフラビオ・マンゾーニ氏のデザイン)の特徴でもありますね。
フロントダクトに貼られた「ネット(金網)」は非常に複雑な3D形状を持っています。
なお、この「金網」は現代の自動車業界においてデザイン的な競争力を(ランボルギーニやマクラーレンのオシャレなハニカムメッシュに比較すると)発揮できるものではないと考えているものの、今回のフェラーリ・レーシング・デイズに展示されている288GTOにもこの「金網」が採用されているので、これはフェラーリの伝統であると捉えたほうが良さそうですね(つまりは現代的なハニカムメッシュパネルではなく、この金網を使用するのは意図的なものである)。
ちなみにデイトナSP3は「フェンダーミラー」を採用していますが、フェラーリは特別限定モデルに関しては独自デザインのミラーを採用することが多いように思います。
そしてこちらはテーラーメイドによって仕上げられた812コンペティツィーネ アペルタ。
美しいグリーンをボディカラーに持ちますが、おそらくこれは以前にフェラーリが「カヴァルケード10周年記念カラー」のひとつとして公開した”カプリブルー”だと思われます。
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そしてフロントフードからウインドウ下端へと明るいブルーグリーンのラインが繋がり・・・。
リアスポイラー上にも同じアクセントカラーを用いたラインが入ります。
フェラーリ・レーシング・デイズにおけるひとつの目玉は「レーシングカーの走行」である
そしてこのフェラーリ・レーシング・デイズで注目すべきは「レーシングカーの走行プログラム」。
GTコンペティツォーネ / F1クリエンティ、そしてフェラーリ・チャレンジに加えて296GT3の走行が行われますが、ここまでレーシングカーやF1マシンに接近できるチャンスも多くはなく、このイベントならではの醍醐味ということになりますね。※フェラーリはワンメイクレース「チャレンジ」用のレーシングカーのほか、過去のレーシングカーやF1マシンを個人に販売しており、その個人オーナーがこの機会に自身のコレクションをサーキットにて走らせる
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そしてここでは様々な年代の様々なフェラーリのレーシングカーが走行することとなり、これはスペックが統一される「レース」では見ることができない光景です(サウンドを聴き比べることができるのも嬉しい。とくに複数エンジン型式のF1が一度に走行するイベントはめったにない)。
こちらはスーパーレアな333SP。
こちらはXXプログラムの専用ピットに・・・。
フェラーリ・チャレンジのスタート前。
チャレンジ車両はこう。
ちなみにレーシングカーはこういったトレーラーに収納されて運ばれてきますが、このトレーラーの人気も高く、写真を撮る人が多数いたようです(たしかにこの真紅のトレーラーはこういった機会でしか見ることはないかもしれない)。
そしてこれらフェラーリ・レーシング・デイズにて鈴鹿サーキット走るレーシングカー(296GT3を除く)やF1マシンは「個人所有」ということにも驚かされ、それらのオーナーさんにとってもこのフェラーリ・レーシング・デイズは年に一回の楽しみということになるのかもしれません(もしかすると来年は499Pモディフィカータの姿を見ることができるかもしれない)。
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