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フェラーリF1にカーボンファイバーが使用されたのは1982年、最新のSF-24ではその使用率が61%にも。みんな大好きカーボンパーツがどこにどう使用されてきたのかを見てみよう【動画】

フェラーリF1にカーボンファイバーが使用されたのは1982年、最新のSF-24ではその使用率が61%にも。みんな大好きカーボンパーツがどこにどう使用されてきたのかを見てみよう【動画】

| そしておそらく、今後もカーボンファイバーの使用率は拡大してゆくであろう |

現時点では「見える範囲のほとんど」がカーボンファイバー製である

さて、現在はF1マシンのみならず他カテゴリのレーシングカー、そしてスポーツカーにとって欠かせない素材である「カーボンファイバー」。

これは細長いカーボン繊維を編み込むことで作った布にレジン(樹脂)を染み込ませて乾燥あるいは焼成して成形したパネルを指しますが(最近では炭素チップを樹脂でプレスして固めた鍛造カーボンファイバーもある)、この素材は軽量かつ強固であることで知られています。

ただ、この素材が一般化したのはそう古い話ではなく、広く使われるようになったのは1980年代に入ってからで、その第一人者として知られるのがパガーニ創業者、オラチオ・パガーニ氏です(ランボルギーニ在籍時代、数々の研究を重ね、カウンタック25thアニバーサリーにてカーボンファイバー製リアパネルを導入した)。

フェラーリのF1マシンにおけるカーボンファイバーの歴史は1982年にはじまる

そこで今回フェラーリが公式動画として「F1マシンにおけるカーボンファイバーの革命」なる動画を公開しており、その内容を見てみたいと思いますが、動画によれば最初に(フェラーリのF1マシンに)カーボンファイバーが使用されたのは1982年の126 C2で、使用部位は「フロントウイングとシャシーの補強」。

Ferrari-F1 (1)

参考までに1979年の312 T4、1980年の126 CK、312 T5、1981年の126 CXのフロントウイングは「アルミニウム製」。

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翌年の126 C3になるとリアウイングとモノコックへと使用範囲が拡大しますが、フロントウイングにもカーボンファイバーが使用されているのだと考えられます(動画ではその使用範囲の”追加”を紹介しているものと思われる)。

Ferrari-F1 (13)

1984年の126 C4ではブレーキディスクもカーボンファイバーに。

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1989年のF1-89ではフロントのクラッシャブルゾーン、エンジンインテークもカーボンファイバーへ。

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1991年のF1-91ではブレーキダクトがカーボン製となり・・・。

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1995年の412 T2ではサスペンションアーム、サイドクラッシュ構造、エンジンシュノーケルがカーボン製となってその使用範囲が大きく拡大。

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1997年のF310 Bではカーボンブレーキがアップデート、さらにステアリングホイールとコラム、シート、リアクラッシュ構造もカーボンファイバー製に。

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2003年のF2003-GAだとブレーキやアクセルペダルがカーボン製へと変更されています。

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「カーボンファイバー」はF1マシンの造形そのものを大きく変える

2007年のF2007では様々なエアロパーツがカーボン製に。

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このあたりからF1マシンには「様々なフィンのようなもの」「スリット」が追加されるようになったと記憶していますが、これも「カーボンファイバーだからこそ可能となった造形」だと考えられ、そう思うとカーボンファイバーの恩恵は単に「既存のパネルやパーツとの置き換えで軽くなっただけ」ではなく、そのデザインの自由度を向上させたことにもありそうですね。

DSC04449

そして2014年のF14 Tではついにギアボックスのケーシングにまでカーボンファイバーが進出し、その範囲がドライブトレーンにまで拡大しています。

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2017年のSF70Hではフロア、そしてリアディフューザーもカーボン製に。

Ferrari-F1 (4)

2024年の最新マシン、SF-24ではクルマの61%がカーボンファイバー化されていますが、まだまだホイールやエンジンパーツなど「カーボン化の余地」が残されており、その使用率はさらに向上するものと思われます。

Ferrari-F1 (3)

フェラーリによる「カーボンファイバーがF1マシンの進化に与えた影響」を紹介する動画はこちら

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参照:Ferrari(Youtube)

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