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フェラーリの「ファクトリーツアー」に行ってきた。様々なハプニングがありつつも「これ以上はない」貴重な体験をすることに

フェラーリの「ファクトリーツアー」に行ってきた。様々なハプニングがありつつも「これ以上はない」貴重な体験をすることに

| フェンツォフェラーリのいう「工場は機械でできている。フェラーリのクルマは人でできている」という言葉の通りであった |

フェラーリ創業時の精神は今なお色濃くフェラーリに根付いている

さて、フェラーリ本社にて「ファクトリーツアー」に参加してきたのでその内容をここで紹介したいと思います。

このファクトリーツアーは文字通りフェラーリの工場施設を見学するものですが、いくつかパターンがあり「2時間半コース」「7時間コース」「テーラーメイドコース」などが用意され、ぼくが参加したのは2時間半コース。

そしてこれを申し込んでくれたのはぼくがフェラーリを購入したフェラーリ正規ディーラー、オートカヴァリーノさん(ありがとうございます)。

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ちなみにこのファクトリーツアーはフェラーリオーナーしか申し込むことができず、そして上にあげたコースであっても「テーラーメイドコース」はフェラーリのパーソナリゼーションプログラム、テーラーメイドを申し込んだ人しか参加できないという制約があり、よって今回ぼくは「テーラーメイドコース」に参加する権利はなく、そしてそこに含まれるデザインセンターを見学することは不可。

かなり厳しいようにも思えますが、これは「正当な対価を支払った(フェラーリを応援してくれた)人に対する恩返しを適切に行う」というフェラーリの方針に基づいたもので、ぼくはこれについては「至極もっとも」だと考えています。

フェラーリのファクトリーツアーではいきなりハプニングに見舞われる

そこで実際のファクトリーツアーですが、そうそうにハプニングが起こってしまい、それは「集合場所」。

フェラーリからは事前にメールで詳細が送信されてきて、そこでは「集合場所」として(スパイ動画でよく見る、プロトタイプが出入りしている)この通用門を指定されたものの、中の人に「ファクトリーツアーに来ました」というと「いや、ファクトリーツアーはここじゃないんだけどな・・・」と言われてしまうことに。

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フェラーリ
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じゃあどこなのかというと一番上の画像の「フェラーリの正門」だそうで、しかしここまでは徒歩20分かかり、ぼくは指定された場所に「10分前」に到着しているものの、20分もかかるとなるとツアー開始時刻に正門まで移動することはまず不可能。

そしてチャーターしたクルマはぼくらを降ろしたのちに移動してしまっていたのですが、これをフェラーリの人に呼び戻してもらい、さらには新しい(本来の)集合場所まで行くよう説明してもらうことで無事に指定時間内に到着しています。※徒歩では20分かかるが、クルマでは2分。フェラーリの人には感謝

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一瞬「ここまで来てファクトリーツアーを逃してしまうのか・・・」と落胆したものの、様々な人の力を借りることでことなきを得ていて、しかしこういった「手違い」がなければこの通用門のようなところに来ることもなく、それはそれで良かったのだとも考えています(ぼくはなにごとも前向きである)。

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フェラーリのファクトリーツアーはこうやって行われる

そこでフェラーリのファクトリーツアーについてですが、こちらが本来の集合場所。

正門を入って右手にこういった受付があり・・・、

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ここで名乗ると待合室に通され・・・。

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F1マシンやモデルカーなどを見つつも飲み物をもらって一息つきます。

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その後にはツアー担当者の方(2人いるうちの1人の日本人)が来てくれての対応となり、ここ以降はいっさいの撮影が禁止されているので携帯電話のカメラに封印を貼り、その後はプライバシーポリシーほかもろもろの事項を(タブレット経由にて)了承することでツアーがスタート。

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ちなみにツアー開始前にもちょっとしたハプニングがあり、そこでフェラーリに「神対応」を行なってもらったのですが、これについては公にしないほうがよさそうなので伏せておこうと思います。

ツアーは約90秒の動画視聴から始まり、その後はエンジン組み立て工場、車体製造工場(検品や内装の組み立て、車両とドライブトレーンのマリアージュなど様々なラインを見ることができる)などをツアー専用のバスに乗って移動しつつ見学するのですが(このバスツアーのみであればフェラーリオーナー以外でも申し込みができるが、工場内施設内には入れない)、工場敷地内にはプロトタイプや生産完了後の車両などが走行しており、このツアーの全てに見どころが存在します。

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さらにツアーを担当してくれた方の説明も素晴らしく、フェラーリの歴史や雑学、会社の様々なトリビアのようなものまでを語ってくれることで一層フェラーリへの理解が深まったように思います。

なお、工場内は非常にクリーンで、よくオフィシャルフォトなどで公開される「そのまんま(植物も多い))」。

あれらオフィシャルフォトは「写真撮影のために」一時的に綺麗に片付けてるんじゃないかと思ったりしたものの、どうやら実際の操業時であっても美しい状態が保たれているようですね。

このほか「社用車はステランティスのクルマ(アルファロメオが最多)」「(欧州では珍しい)後方駐車を行うように決められている」「創業時にあった鋳物工場の煙突よりも高い建物は建ててはならない」「現在の人気カラー」などさまざまなことを教えていただき、しかし印象に残っているのは映画「フェラーリ」の情景を連想させる場所がいくつか(エンツォ・フェラーリがオフィスとして利用していた場所など)見られ、非常に印象深い工場訪問であったと思います。※この前日にはエンツォ・フェラーリの息子、ピエロ・フェラーリが来ており、グリーンのプロサングエが「ピエロ・フェラーリ専用駐車場に止まっていたそうだ。ちなみにその場所の路面には「V.P.」という文字が書かれていた

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そしてその後はF1やレーシングカーを製作しているフィオラノ・サーキット側にも移動してサーキットやF1マシンのファクトリーなどを見ることとなりますが、こちらもまた「このツアーでないと見ることができない風景」でもあり、そうとうに貴重な体験であったと思います。

さらにはコルセ・クリエンティの車両、過去のF1マシン(個人所有)なども見ることができ、これらはフェラーリ博物館(ムゼオ・フェラーリ・マラネッロ、ムゼオ・エンツォ・フェラーリ)よりも充実した内容であったかもしれません。

最後は屋上に上ってフィオラのサーキットを一望しますが(画像は道中の車窓から撮影したもので、つまり完全にクローズではない)、当日はフルカモフラージュされたSF90っぽい車両(後継モデルかもしれない)が走行中。

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そしてこのツアーの「締め」はこの世界最大のフェラーリストアで、ここでアンケートを記入したのちの解散となります(このストアでは高額な製品に集中したラインアップとなっていて、ウエアのレプリカなどはフェラーリ博物館のほうにて販売されている)。

なお、アンケートには「フェラーリファミリーの一員であることが体感できましたか」という項目があり、つまりフェラーリは(フェラーリオーナーに対し)いっそう親近感を抱いて欲しいと考えているのだと思われます。

そして実際に対応いただいたすべてのスタッフの心遣い、おもてなしが素晴らしく、フェラーリのそういった思想はすべての従業員にまで浸透している、と感じた次第です。※実際にいろいろなエピソードがあったのだが、それらもあまりここでは触れないほうがいいように思う

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なおフェラーリ本社周辺には多数のフェラーリ(ロードテストを行う完成済み車両やプロトタイプ)が走行しており、しかしそれらた「突如」出現するので残念ながら撮影できず。

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こちらはリストランテ・カヴァリーノ(今回は訪問できなかったが、次は必ず行こうと思う)。

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