
| フェラーリは今年、「通算12回目の」ル・マン24時間レース総合優勝を目指す |
フェラーリとル・マン24時間:受け継がれる伝説と勝利の赤い糸
世界最古かつ最も過酷な耐久レース「ル・マン24時間レース」。
その歴史に深く刻まれているのが、跳ね馬・フェラーリの名です。
1949年に初出場・初優勝を飾って以来、フェラーリは通算11回の総合優勝と29回のクラス優勝を誇り、「50年ぶり」に復帰した2023年、そして2024年には、ハイパーカー「499P」で連覇を達成し、再び注目を集めることに。
ここでは、フェラーリがル・マンで総合優勝を果たした歴史的瞬間を振り返ります。
フェラーリのル・マン総合優勝 年表
1949年|初出場で初優勝
- マシン:フェラーリ 166 MM バルケッタ・ツーリング
- ドライバー:ロレンツォ・キネッティ/ロード・セルスドン
- ポイント:キネッティがほぼ23時間以上を一人でドライブする驚異的な活躍を見せる
1954年|V12のパワーが光る勝利
- マシン:フェラーリ 375 プラス(ピニン・ファリーナ設計)
- ドライバー:ホセ・フロイラン・ゴンザレス/モーリス・トランティニャン
- スペック:5L V12/330馬力/最高速度280km/h
1958年|伝説の250テスタロッサ初勝利
- マシン:フェラーリ 250 テスタロッサ
- ドライバー:フィル・ヒル/オリヴィエ・ジャンドビアン
- ポイント:わずか800kgの軽量設計、300馬力で270km/hを実現
1960年|変則開催でもフェラーリが勝利
- マシン:フェラーリ 250 TR 59/60
- ドライバー:ジャンドビアン/ポール・フレール
- 記録:314周を走破し、ル・マンを制覇
1961年|F1でも勝った黄金コンビがル・マン制覇
- マシン:フェラーリ 250 TRI/61
- ドライバー:ジャンドビアン/フィル・ヒル
- トピック:ヒルはこの年、F1でも初のドライバーズタイトルを獲得
1962年|ジャンドビアン、フェラーリで4度目の勝利
- マシン:フェラーリ 250 TRI/61(継続)
- ポイント:ジャンドビアンはフェラーリで唯一、ル・マンを4勝したドライバーに
1963年|初のイタリア人ペアでの勝
- マシン:フェラーリ 250 P(初のミッドシップV12)
- ドライバー:ロレンツォ・バンディーニ/ルドヴィコ・スカルフィオッティ
- スペック:3.0L/312馬力
1964年|5連覇達成!最速フェラーリ275 P
- マシン:フェラーリ 275 P
- ドライバー:ジャン・ギシェ/ニーノ・ヴァッカレラ
- 平均速度:195.63km/h、1-2-3フィニッシュを達成
1965年|6連覇と伝説の250 LM
- マシン:フェラーリ 250 LM
- ドライバー:ヨッヘン・リント/マステン・グレゴリー
- スペック:最高速287km/h、348周走破
2023年|50年ぶりの総合参戦で奇跡の優勝
- マシン:フェラーリ 499P #51(ル・マン・ハイパーカー)
- ドライバー:アレッサンドロ・ピエル・グイディ/ジェームズ・カラド/アントニオ・ジョヴィナッツィ
- ポイント:半世紀ぶりの参戦でいきなり総合優勝
2024年|499Pが連覇を達成!
- マシン:フェラーリ 499P #50
- ドライバー:アントニオ・フオコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン
- 結果:#51チームも3位表彰台に入り、ダブルでの栄光
まとめ|跳ね馬はル・マンで永遠に走り続ける
フェラーリはル・マンにおいて、ただの勝者ではなく、「伝説の創造者」として存在しています。
1949年から始まったこのレースとの絆は、テクノロジー、情熱、そして勝利への飽くなき挑戦によって紡がれ、2023年・2024年の499Pによる連覇は、その物語の新章の幕開けでもあり、今後もフェラーリがル・マンでどんな歴史を刻むのかに注目したいと思います・
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参照:Ferrari