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| かつては「フェラーリとの不仲」が話題になったこともあったが |
この記事の要約
• 世界初の快挙: フェラーリ歴代トップモデル「ビッグ5」を赤(ロッソ)と黄色(ジアッロ)の両方で揃えた唯一のコレクション
• 7年の執念: 赤は比較的容易だが、生産数の少ない「黄色」の個体探しに苦戦し、完成まで7年を費やす
• F80の獲得: 一つのブランドに絞る「集中戦略」が功を奏し、最新スペチアーレ『F80』のオーダー枠も確保済み
• 時計商の哲学: 高級時計販売で培った「待つ楽しみ」と「関係構築」を自動車収集にも応用
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デビッド・リーは前人未到の偉業を成し遂げる
カリフォルニア州ウォルナット。
ここに、世界中のフェラーリファン、そしてフェラーリ本社さえも驚愕させたコレクションが存在し、そのオーナーは著名なコレクターであるデビッド・SK・リー氏。
彼のガレージには、フェラーリの進化を象徴する歴代のスーパーカーファミリー、通称「ビッグ5」が並んでいますが、これらはただ「揃えた」だけではなく、彼はこの5台を「赤(ロッソ)」と「黄色(ジアッロ)」の2色ずつ、つまり合計10台を揃えるという前人未踏のプロジェクトを完遂させたわけですね。
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リー氏はこれを愛着を込めて「ケチャップ&マスタード・コレクション」と呼んでいますが、単に資金があるだけでは実現できない、情熱と狂気が入り混じったこのコレクションは「自動車収集の歴史における一つの到達点」と考えてよいかと思います。
なお、デビッド・リー氏は以前よりフェラーリコレクターとしても知られていた人物で、過去に一度、フェラーリから限定モデルの購入を断られたことがあり、それが「地元新聞に取り上げられた」ほどの知名度(話題にする価値がある人物)を誇ります。
その後、同氏はフォードなど他メーカーのコレクションにも食指を動かすものの、結果的にフェラーリとの関係を修復し、今に至るという流れを経ているというのが現在地。
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「ビッグ5」コンプリートへの7年間の旅
リー氏にとって最初のコレクションは2003年の「エンツォ・フェラーリ」。
彼はそこから、F40、F50、288GTO、そしてラ・フェラーリと、フェラーリの歴史を遡りつつ収集を進めます。
「ロッソ」の個体を揃えることは(生産台数が多いため)比較的容易だったそうですが、しかし彼の収集癖(本人曰く少しOCD的、強迫観念的なこだわり)はそこで止まることはなく、「2番目に生産数が多い色でありながら、圧倒的に希少な『ジャッロ』で同じラインナップを揃えたら面白いのではないか」と考えてしまうことに。
特にエンツォやF50のジャッロは市場に出回ることが稀であることが知られ、適切な個体を見つけ出し、この「ロッソとジャッロの完全なペア」を完成させるまでに7年の歳月を要したことについても触れられています。
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参考までに、288GTOとF40はそもそも「ロッソ」以外の生産がなく、よってジャッロの個体はすべて再塗装されたもの。
同氏は自身で再塗装する道を選ばずに「ジャッロにペイントされた個体」を探したために長い時間を要したのだと思われますが、これもまた同氏のこだわり、あるいは自分に課したルールなのかもしれません。
最新スペチアーレ「F80」への切符
この動画での最大のトピックは、リー氏の戦略が実を結んだという点。
「多くのブランドで重要でない客になるよりも、一つのブランドにとって重要な客になりたい」と語る彼は、フェラーリ一筋の姿勢を貫き通し、その結果、先日発表されたばかりの最新スペチアーレ『F80』のオファーを受けることに成功しています。
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彼はすでにテーラーメイドでF80の仕様を決めており、ボディカラーには「ロッソ」を選択したことにも触れていて、あとは「納車を待つばかり」。
「ビッグ5」はフェラーリの進化の歴史でもある
リー氏のガレージで体現されているのは、1964年から現在に至るフェラーリのメカニズムとパフォーマンスのたゆまぬ進化。
以下に、彼が揃えた「ビッグ5」のラインナップと、今回のコレクションの特異性をまとめます。
デビッド・SK・リー氏の「ビッグ5」ラインナップ
| モデル名 | 概要・位置付け | コレクション状況 |
| 288 GTO | グループB規定が生んだ公道のレーシングカー。ビッグ5の始祖。 | 赤・黄 保有 |
| F40 | 創始者エンツォの遺作。荒々しいターボパワーが特徴。 | 赤・黄 保有 |
| F50 | F1エンジンを直載した公道のF1マシン。 | 赤・黄 保有 |
| Enzo Ferrari | 21世紀最初のスペチアーレ。リー氏の収集の原点。 | 赤・黄 保有 |
| LaFerrari | 初のハイブリッド・スペチアーレ。 | 赤・黄 保有 |
| F80 (New) | 最新のV6ハイブリッド。6番目のスペチアーレ。 | 赤をオーダー済 |
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コレクターとしての独自の視点
リー氏は本業である高級時計販売の経験から、「収集」の本質を深く理解しており・・・。
• 乗ってこその車: 彼は投機目的で飾るのではなく、全てのクルマを自分で運転。売却しても記憶に残る「内臓に響くような感覚(visceral feeling)」こそが重要だと語る
• プロセスを楽しむ: 時計のオーダーと同様、欲しいクルマがすぐに手に入らない「待ち時間」や、適切な個体を探す「プロセス」、そしてディーラーとの「人間関係の構築」こそが収集の醍醐味であるとしている
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結論
デビッド・SK・リー氏の「赤と黄色のビッグ5」コレクションは、単なる富の象徴ではなく、「クレイジーだと思わせることでフェラーリ本社の注目を引く」という明確な戦略、そして7年間諦めずに希少な黄色の個体を探し続けた情熱の結晶です。
「カーガイ(車好き)は生まれながらにしてカーガイである」。
こう語る彼の言葉通り、F80が納車された暁には、また新たな「進化の物語」をぼくらに見せてくれることとなるのかもしれません(F80アペルタの購入権利も獲得できると思われるが、その際にはきっとジャッロでオーダーをいれるのだろう)。
彼のコレクションはクルマを愛する全ての人に、一つのブランドを深く愛することの意義、さらには夢を追い続ける尊さを教えてくれるかのようですね。
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