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フェラーリ 12チリンドリにマニュアル・トランスミッション(MT)が追加か?7月世界初公開というウワサが浮上、VIP向けの超限定車となるもよう

フェラーリ12チリンドリ
Life in the FAST LANE.

| にわかに信じられる話ではないが |

ただしフェラーリは「フェイククラッチ」に関する特許を出願しており、DCTとの組み合わせも考えられる

The Supercar Blogが報じたところによると、フェラーリが誇る最新のV12フラッグシップGT「12チリンドリ(12Cilindri)」に、なんとマニュアルトランスミッション(MT)搭載モデルが追加されるというウワサがある、とのこと。

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フェラーリがまさかの「MT」を復活させる?「現代のクルマはすでに性能がピークに達し、人間の限界を超えつつあります。であれば我々は新しい価値観を追求せねばなりません」

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この記事の要点

  • 約20年ぶりの快挙:2007年の「599 GTBフィオラノ」以来、途絶えていたV12フロントシップGTのMT仕様が奇跡の復活へ
  • 超限定の争奪戦:一般販売はなし。フェラーリが認めた「トップクライアント(VVIP)」のみに案内される極少数の限定車となる見込み
  • 初披露は6月:2026年6月29日開幕の公式オーナーイベント「フェラーリ・カヴァルケード」でVIPに先行公開され、7月に世界初公開か

伝統のV12×ゲート式MTが奇跡の復活!エンスー狂喜の限定スーパーカーが誕生か

現代のスーパーカーにおけるトランスミッションにつき、2ペダル式のデュアルクラッチ(DCT)が当たり前となって久しいという状況ですが、アナログな操作感を求める世界中のコレクターや熱狂的なティフォシ(フェラーリ信者)にとって、今回報じられる「V12+3ペダル」の組み合わせはまさに究極のロマン。

フェラーリ 12チリンドリのステアリングホイール
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にわかには信じがたい話ではあるものの、実現すればフェラーリはもちろんスポーツカー業界における歴史的トピックとなるであろうと考えられます。

そしてこの「歴史的なトピック」というのはけして大げさな表現ではなく、先陣を切ってマニュアル・トランスミッションを「速さのため」に廃止したフェラーリが、「非効率」なMTを”あえて”採用するということはその思想の転換をも意味し、ランボルギーニやマクラーレンといったライバルにも何らかの影響を与え、そしてスポーツカー市場全体におけるマニュアル・トランスミッションへの再評価をうながすことにも繋がると考えられるから。※ただしランボルギーニは全車PHEV化してしまったためにMT化は困難、マクラーレンはもともとMTを想定した設計を持っていない

599GTB以来の衝撃。なぜフェラーリは今、アナログな「3ペダル」に戻るのか?

フェラーリがV12フラッグシップモデルにマニュアルギアボックスを設定したのは、2007年にデビューした「599 GTBフィオラノ」が最後となっており、当時はパドルシフト(F1マチック)が主流になりつつある過渡期であったことから、599 GTBのMT仕様は世界でわずか30台しか生産されなかったと言われています。

それ以前の「575Mマラネロ」やロードスターモデルの「スーパーアメリカ」のMT仕様も含め、現在これらの「マニュアル・トランスミッションを搭載する」個体はオークションで億単位の超高額で取引されるコレクターズアイテムとなっていることは御存知の通りで、フェラーリ自身もこの「マニュアル仕様のV12 GT」に対する市場の潜在的な需要がどれほど凄まじいかを完全に把握していることはまず間違いないと考えていいのかも。

フェラーリ 12チリンドリのセンターコンソールとキー
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ライバルであるアストンマーティンや、(V12エンジンではありませんが)ポルシェがMTモデルの投入にて一定の成功を収めているという背景もあり、フェラーリもMT人気の流れを受け、自社のヘリテージ(遺産)を現代に蘇らせる決断を下したのかもしれませんが、これはあるシュの危険な賭けでもあり、というのも上述の通りフェラーリは「速さ」を理由にMTを切り捨て、そして「速く走ること」はフェラーリのDNAだから。

たしかにマニュアル・トランスミッション搭載車はファン垂涎のモデルかもしれませんが、非効率なMTを復活させることは自身のDNAにも背ここととなり、すでに販売が終了したMTモデルの価値を下げることにもつがなりかねない、と考えているわけですね。

ただ、それを一番良く理解しているのもやはりフェラーリであると考えられ、よって今回のMT仕様はカタログモデルではなく、フェラーリの「SP(スペシャル・プロジェクト)シリーズ」に近い、ごく限られた最上顧客だけが手に入れられる特別な限定車(噂では『SP4』とも目されている)として企画されている、とのこと。

つまり、12チリンドリをベースとしつつも「全く異なる」名称を持つ車となる可能性が高く、(モンツァSP1 / SP2やデイトナSP3のような)イコーナシリーズとして生を与えることで「選ばれたオーナーのみが手にすることができるギフト」というエクスキューズが成立するのだと考えられます。

フェラーリ モンツァSP1のドアミラー
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驚異の9,250回転。変わらぬ超高回転型V12自然吸気エンジンとMTの融合

報じられた内容によると心臓部である6.5リッターのV12自然吸気エンジン(F140HD)のスペック自体に変更はなく、これは最高出力830馬力を9,250rpmという超高回転域で発生させる、現代の奇跡とも言えるパワーユニットです。

ただしパワートレインにおける最大の違いは、ベース車に採用されている8速デュアルクラッチ(DCT)が美しい金属製のシフトゲートを備えた「ゲート式マニュアルトランスミッション」へと換装される点だとされ、しかしこの「換装」はぼくらが思うほど簡単でないのもまた事実。

そこで考えられるのが、つい先日報じられた「フェイククラッチ」に関する特許技術であり、もしかするとフェラーリは現行のDCTにこれを組み合わせ、クラッチを着ることで「トルクをカットし」、クラッチを戻すとトルクを復活させるという制御を与える可能性も考えられます。

ただ、この場合は文字通り「クラッチ、シフトレバーともに、トランスミッションと機械的にリンクしてない」スイッチということになり、これが「選ばれし顧客」に受け入れられるのかどうかという疑問もあるわけですね。

フェラーリ12チリンドリのV12エンジン
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フェラーリ 12チリンドリ MT仕様(予想スペック)

項目スペック・詳細
エンジン6.5L V型12気筒 自然吸気(F140HD)
最高出力830 馬力 @ 9,250 rpm
最大トルク680 Nm @ 7,250 rpm
トランスミッションゲート式マニュアルトランスミッション(変速段数未定)
駆動方式後輪駆動(FR)
生産台数VVIP向けの世界極少数限定生産

発表スケジュール:オーナー限定イベント「カヴァルケード2026」がXデー

いずれにせよ、この超高回転型のNA(自然吸気)エンジンを「自らの足でクラッチを蹴り、あの「カチッ」という金属音を響かせながらゲートへとシフトノブを叩き込んで操るという高揚感」は、どんな最新のパドルシフトでも味わえない至高の体験になることは間違いなく、とにかく続報を待ちたいというのが今の状況。

気になるお披露目のスケジュールにつき、関係筋によると2026年6月29日から開催されるフェラーリの公式ツアーイベント「フェラーリ・カヴァルケード(Ferrari Cavalcade 2026)」の期間中に、まずは参加しているVVIPクライアントへサプライズで実車が先行披露されるとのこと。

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今年のカヴァルケードは、イタリアのヴェネツィアから出発し、スロベニアやクロアチアなどを経てギリシャのアテネへと向かう、6カ国を縦断する壮大なルートが予定されていますが、この世界最高峰の顧客イベントという最高の舞台で内覧会が行われた後、2026年7月に一般向けにワールドプレミア(世界初公開)されるという流れが濃厚だと報じられています。

現代スーパーカーと「アナログ回帰」の市場価値

ここで少し視点を広げて、なぜ今これほどまでに「アナログへの回帰」が自動車市場で熱視線を浴びているのかを紐解いてみたいと思いますが、近年のスーパーカーは電動化(ハイブリッド化)や自動変速機の進化により、誰が運転しても信じられないほどの超高速ドライブが可能になっています。

しかし、その一方で「クルマを操る楽しさ」や「ダイレクトなメカニズムの感触」が薄れていると感じる富裕層が増えており、「速さは数年で上書きされるが、フィーリングは永遠に色褪せない」と語ったコレクターがいる通り、この市場では「永遠に失われない価値」を求める傾向が年々強くなっていて、つまりは「ドライビングプレジャー」「コレクション価値」という二面から「マニュアル・トランスミッションが再評価されている」ということに。

フェラーリ296GTBにはこんな「付属品」がついてくる。「カーカバー」「充電器」など通常のクルマでは考えにくいものからカーボン製の「キーボックス」「ミニカー」まで
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実際、近年ではポルシェがマニュアルの限定車を出すたびにプレミア価格が高騰し、パガーニやケーニグセグといったハイパーカーブランドも、最新技術を駆使して「マニュアルの手応えを再現したトランスミッション」を開するなど”、市場を沸かせて”おり、フェラーリとしてもこの流れを無視することはできないのかもしれません。

もし12チリンドリのMT仕様が本当に登場すれば、それは単なる「レトロ調のモデル」ではなく、フェラーリが公式に「ドライバーズカーとしての純粋な楽しさの頂点」を再定義することを意味しており、とにかくこの6-7月は「フェラーリから目を離せない」状況が続くことが予想されます。

アストンマーティンは限定車に対して今後もMTを継続採用するもよう。フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンに対するアドバンテージとなりそうだ
アストンマーティンは限定車に対して今後もMTを継続採用するもよう。フェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンに対するアドバンテージとなりそうだ

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結論:フェラーリのV12×MT復活は、内燃機関への「最高にして最後の賛歌」

排ガス規制や電動化の波が押し寄せる2020年代後半において、800馬力を超えるV12自然吸気エンジンをマニュアルで操るという選択肢を用意してくれる(かもしれない)フェラーリの姿勢には脱帽するしかなく、そしてマニュアル・トランスミッションはハイブリッドパワートレインでは実装が難しいため(制御が困難)、今回の「V12+MT」は本当に最後の「マニュアル・トランスミッション」となってしまうのかも。

もちろん簡単に購入できるモデルではないものの(目にすることすら難しいかもしれない)、こうした「ロマンの結晶」のようなクルマが現代に新車として誕生すること自体がぼくらに希望を与えてくれかのようで、まずは6月末のカヴァルケード、そして7月の正式発表の瞬間を楽しみに待ちたいと思います。

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参照:The Supercar Blog

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