| いずれのフェラーリも特別ではあるが、このフェラーリはさらに特別な一台である |
このフェラーリ812コンペティツォーネはまさに「コレクターズアイテム」と呼ぶにふさわしい
さて、フェラーリは今年8月に「ワンオフにて制作されたフェラーリ812コンペティツォーネ」を公開していますが、今回その個体がオークションにかけられ、510万ドル(現在の為替レートにて約7億6500万円)という驚きの価格で落札されることに。
このフェラーリ812コンペティツォーネは同社のチーフデザイナー、フラビオ・マンツォーニ氏によって機能が「視覚的に」わかるよう、内外装に特別な手書きによるペンストロークが加えられており、「アートカー」のような仕上がりとなっています。
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そのフェラーリ812コンペティツォーネはあまりに特別だった
そしてこのフェラーリ812コンペティツォーネのボディカラーは「フェラーリらしい」ジャッロ・トリストラート(イエロー)」。
フェラーリというとついついレッドを連想してしまいますが、そのエンブレムを見ても分かる通り、「イエロー」もまたフェラーリにとって重要なカラーです。
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そしてそこへとフラビオ・マンツォーニ氏が手書きにて様々な文字やラインを入れることに。
画像を見る限りでは、この「ペンストローク」の上からクリアマットがペイントされているように思えます。
インテリアはブラックとイエローのアルカンターラ仕上げ、そしてそこへエクステリア同様のペンストローク。
今回、フェラーリはニューヨークにてイベントを開催
今回のオークションについてはニューヨークにて開催された「フェラーリガラ」にて行われ、この812コンペティツォーネのほかに7つのロットが出品されることとなっていますが、合計で700万ドルもの収益が上がったのだそう。
もちろんこの収益金は事前にアナウンスされたとおりチャリティへと回されることになり、主に教育支援に充てられる、とアナウンスされています。
このほかの出品物だとアマルガム製のフェラーリ812コンペティツォーネ(モデルカー)、モンブランとフェラーリとのコラボレーションによる万年筆(デイトナSP3モチーフ)など。
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画像を見ると、288GTO、F40、F50、ラ・フェラーリといった歴代スペチアーレ、ミッレミリアやF1、ル・マン24時間レースにおいて活躍した過去のレーシングカーも展示されており、会場のライトアップとともに華やかな雰囲気に。
さらに会場にはクーデリア・フェラーリF1チームのドライバーであるシャルル・ルクレールにカルロス・サインツ、フェラーリCEOであるベネデット・ビーニャ、会長のジョン・エルカーン、そのほか様々なセレブリティも駆けつけたようですね。
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ジョン・エルカーン会長はこのイベントについて以下のように述べています。
ニューヨークでの夜は、フェラーリにとって非常に特別なものとなり、フェラーリとアメリカとの愛の物語を強化するものとなりました。アメリカ市場におけるクライアントの情熱と、跳ね馬とその歴史に関する知識はいずれにも負けるものではなく、私たちは、革新への愛、進歩への意志、競争力など、多くの点で共通の価値観を持っています。我々はアメリカのフェラーリ・コミュニティに貢献し、恩返ししてゆくことで成功を共有したいと考えています。
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