Image:DeTomaso
| デ・トマソはもしかしたら「第二のパガーニ」になりうるのかもしれない |
今の時代、ここまでの芸術性を追求したブランドは稀有な存在である
さて、デ・トマソは2022年に「P72のサーキット走行専用バージョン」としてP900を発表していますが、現在はそのP900について”鋭意開発中”。
そして今回、P900に採用されるエキゾーストマニホールドとテールパイプの画像が公開され、これがあまりに「芸術的」だとして話題となっています。
このデ・トマソP900に積まれるのはドイツのエンジニアリング会社、カプリコーンによって製作された6.2リッターV12エンジンで、許容回転数は12,300rpm(GMA T.50よりも200回転多く回る)、そして出力はなんと900馬力。
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デ・トマソP900の販売台数はわずか18台、価格は4億5000万円
デ・トマソP900はわずか18台のみしか生産されないという希少車で、その価格は300万ドル(現在の為替レートで約4億5000万円)、そして生産開始は今年の夏を予定していると言われますが、この車両の幸運なオーナーは「デ・トマソ・コンペティツォーネ」と呼ばれるデ・トマソが開催するサーキットプログラム(フェラーリのXXプログラムのようなイメージだと思われる)にてサポートつきでこのクルマを走らせることができる、とアナウンスされています。
そしてここで重要なのは、このデ・トマソP900がサーキット走行専用車であるということであり、つまり道交法などの規制を受けることはなく、よって触媒やサイレンサーが不要であるという事実。
それによって片バンク6気筒、合計12気筒からエキゾーストマニホールドが伸び、「等長」を実現するためにこういった複雑な形状を持つに至ることに。
そしてこれだけでも芸術品のような雰囲気を持っているものの、さらに驚かされるのはこのテールパイプで、演出のために発光させられていると思われますが、、しかしそのおかげで内部の複雑な構造を見て取れます。
参考までにですが、デ・トマソの親会社であるITVが展開しているもうひとつのハイパーカーブランド、「アポロ」からリリースされるインテンサ・エモツィオーネのテールパイプの価格は6万ユーロ(現在の為替レートで約985万円)もコストがかかっているそうで、となるとデ・トマソP900も「そこまで」ではないにせよ、ちょっとしたクルマ1台分のお金がかかっているのかもしれません。
なお、「デ・トマソ」と「アポロ」とではその方向性が大きく異なり、パフォーマンスは近いレベルにあるかもしれず、しかしデ・トマソでは優雅さそして芸術性を強く意識しており、一方のアポロではよりエクストリームさとパフォーマンスを追求しているようにも。
つまり両者は似て非なる存在ということになりますが、今後の追加での情報公開が待たれますね。
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