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非常に珍しい、ランボルギーニ・アヴェンタドールのリコール。燃料タンク内の蒸発ガス関連

2017/08/04

かなり珍しい、ランボルギーニのリコール。
今回はアヴェンタドール(LP700-4、LP720-4、LP750-4)で、対象台数は569台。
全て形式はABA-47L539となり、シリアルはZHWEC1473CLA00157~ZHWET3ZD1HLA05571(506台)、ZHWET3ZD1HLA05572~ZHWET3ZD1HLA05975(63台)。
輸入期間としてはH23/8/29~H29/2/7、とのこと。

今回の不具合について実際に問題が発生した件数は0件、当然事故もゼロ。
発見した経緯は「イタリア本社からの情報による」とのことで、本社指示によるリコールと考えられます。

リコール内容としては2つあり、燃料タンクのバルブ関連。
「燃料蒸発ガス漏れ」のおそれがあるとのことですが、これによってどうこう、ということはなさそうですね(ひとつめについては警告灯も動作する)。

リコールの内容はこちらのとおり。

①燃料蒸発ガス抑止装置において、燃料タンク内の蒸発ガスの吸入を制御するバルブ(燃料制限通気バルブ)の制御のしきい値が不適切なため、燃料満タン時に特定の運転操作等を行うと燃料が液体のままキャニスターおよびパージバルブに侵入することがある。そのため、
燃料によりパージバルブが損傷して警告灯が点灯し、キャニスターの掃気ホースから燃料または、燃料蒸発ガスが漏れるおそれがある。

②燃料蒸発ガス抑止装置において、燃料タンク内の蒸発ガスの吸入を制御するバルブ(燃料制限通気バルブ)の制御のしきい値が不適切なため、燃料満タン時に特定の運転操作等を行うと燃料が液体のままキャニスターに侵入することがある。そのため、キャニスターの掃気ホースから燃料または、燃料蒸発ガスが漏れるおそれがある。

対策は下記のとおりとなっています。

①全車両、燃料制限通気バルブ、パージバルブおよびフューエルキャップを対策品に交換し、キャニスターおよび漏出検出ポンプを新品に交換する。また、3ウェイバルブを追加して燃料蒸発ガス排出経路を変更し、エンジンコントロールユニットのプログラムを変更する。

②全車両、燃料制限通気バルブを対策品に交換し、キャニスターおよび漏出検出ポンプを新品に交換する。また、3ウェイバルブを追加して燃料蒸発ガス排出経路を変更する。

過去にアヴェンタドールは北米にて「認証を受けていない社外マフラーに交換すると最悪の場合燃える」ということでリコールを行ったことがありますが、これはかなり「慎重」とも言える判断。
というのも認証外のパーツの装着は自己責任とも言えるもので、そこまでカバーする、というのはやはり「(それがランボルギーニの責任でなくとも)燃えた」という話が拡がるのを防ぎたかった、という意図があるのかもしれません。

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なお、スーパーカーが「燃える」理由としてはいくつかあり、やはり「燃料パイプの劣化」が主な理由ではあるものの(もちろんメーカーはこれを想定しており、指定交換サイクルを守っていればまず問題はない)、中には予想外の原因も。

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