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ランボルギーニ「ウルスのレーシングバージョンであるST-X、そしてPHEVは2020年に発表。PHEVはポルシェ、ベントレーとも異なる手法を用いる」

2020/01/16

| ランボルギーニは所属するVWグループの資産を活用してクルマを開発できる立場にある |

2018年にそのコンセプトモデルが発表されたランボルギーニ・ウルスのワンメイクレース用レーシングカー「ウルスST-X」。
今回ランボルギーニがAutoblogに対し、そのプロダクション版が今年正式にデビューし、「世界初のスーパーSUVレーシングカーとなる」とコメントしています。
なお、このウルスST-Xはオンロード、オフロード両方のステージにてその速さを競うもので、まずは欧州と中東にてシリーズを開始する予定。
2018年に「2020年から開始」と聞いたときは「まだ2年もあるのか・・・」と思ったものですが、時が経つのは早いもので、もう2020年になってしまったのには驚きを隠すことができません。

ランボルギーニが「ウルスのレーシングバージョン」ST-Xコンセプト発表。550キロ軽量化し2020年からワンメイクレース開始

ウルスST-X実車の公開は10月31日

そしてこの「ウルスST-X」の実車は2020シーズンのランボルギーニ・スーパートロフェオ・ワールドファイナル(10月31日〜11月1日)が開催されるミサノ・サーキットにてお披露目されるとのことで、そこで”ウルスST-Xはどのようなステージで戦うことになるのか”というレース概要が公開される模様。

このウルスST-Xについて、現段階でもスペックは確定しており、エンジンは市販モデルのウルスと同じく4リッターV8/650馬力、しかし車体重量は550キロ軽量化されて1650kgへ。
いかに内装や遮音材が省かれるといえど、この巨体が1650kgにまで軽量化できるというのはちょっと驚きでもありますね。

なお、ウルスはホッケンハイムにて997世代のポルシェ911GT3よりも速いタイムを記録しており、その驚異的な動力性能を見せつけるとともに、SUVはいかにパワフルであってもスポーツカーに太刀打ちできないという常識を覆すことに。

【動画】ランボルギーニ・ウルスがホッケンハイムで911GT3 RS、コルベットZ06を超えるタイムを記録。なぜそんなにウルスは速い?

そしてウルスと多くを共有するアウディのSUV、RS Q8もニュルブルクリンクでSUV最速はもちろん、スーパーカーすらも脅かすタイムを記録しており、これらの基本的な性能が非常に高いということを証明済み。

【動画】発表直前のスーパーSUV、アウディRS Q8が「SUVニュル最速」タイムを記録し王座についたと発表。華々しいデビューを飾ることになりそうだ

よってSUVといえども、ウルスST-Xはこれまでのレーシングカーの常識を覆す速さを示すことになると思われ、そしておそらくはその技術を盛り込んだ「ウルスのハードコアバージョン(ロードカー)」も控えている、と言われます。

ランボルギーニ本社筋「ウルスのハードコアモデルを開発中」。2年以内に登場するとされるも、その詳細は全く不明

ウルスの「ハイブリッドバージョン」も待機中

そしてもうひとつ、ウルスのバリエーションとして計画されているのが「ハイブリッドモデル」。
これについては「プラグインハイブリッド」になると言われていますが、ランボルギーニが属するフォルクスワーゲンでは、ウルスとプラットフォームのほか多くを共有するポルシェ・カイエン、ベントレー・ベンテイガにてこれを実現しており、よってウルスでもプラグインハイブリッドモデルを発売するのは比較的ハードルが低いと考えられます。

ただし、ランボルギーニの技術開発を担当するマウリッツォ・レッジャーニ氏によると、「我々はランボルギーニがエレクトリックパワーをどう使うのかを定義せねばならない。そしてその方法は、同じプラットフォームを使用する他ブランドとは異なる方法であるべきだ」と語っていて、つまりはポルシェやベントレーとは異なる性格を与えられる、ということになりそうです。

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