| この3台はすなわちランボルギーニの歴史をあわらしている |
こうやって見ても新型カウンタックは「やっぱりカウンタック」
さて、ランボルギーニは8月13日に新型カウンタック「LPI800-4」を発表していますが、今回はじめてその新型カウンタックが路上を走ることになったと発表し、あわせてその画像も公開しています。
なお、カウンタックLPI800-4とともに走るのは「最初の」市販カウンタックであるLP400、そして「最後の」カウンタックである25thアニバーサリー。
これまでにランボルギーニが公開した公式フォトのなかでも「もっとも」壮観なシリーズとなっているように思います。
ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4はこんなクルマ
ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4は「カウンタック・プロトタイプが発表されてから50周年」を記念して112台のみ(カウンタック・プロトタイプの開発コードがL112だった)が限定生産されることになるスーパーカー。
ベースとなるのはアヴェンタドール、そしてシアンFKP37で、6.5リッターV12エンジン(780馬力)と48Vエレクトリックモーター(34馬力)とを組み合わせて走行するハイブリッドモデルです。
このモーターはエンジンとギアボックスとの間に挿入され、パワーソースには一般的なリチウムイオンバッテリーではなく、それよりも「3倍の出力を持つ」強力なスーパーキャパシタが用いられています。
-
現代版ランボルギーニ・カウンタック「LPI800-4」発表!思っていたよりも「カウンタック」、しかし回顧モデルではなくれっきとした「カウンタック後継モデル」だった
| カウンタックLPI800-4はこれまでの歴代カウンタックのデザインをさらに発展させた「新型」カウンタックだった | ランボルギーニの歴史の第一幕”閉幕”を飾るのにこれほどふさわしいクルマはない さ ...
続きを見る
ただ、そのルックスはアヴェンタドールともシアンFKP37とも異なり、「完全にカウンタック」。
実際のところ、カウンタックLPI800-4を注文する顧客は「実際にカウンタックを持っている人」だといい、カウンタックオーナーも認めた存在だということになりそうですね。
-
ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4を注文した顧客のほとんどは「オリジナルのカウンタックを所有している人」だった!そして「所有しているカウンタックと同じカラー」を指定するケースが大半
| カウンタックLPI800-4はしかるべきオーナーの手にわたるようだ | やはり「持っている人はもっている」 さて、ランボルギーニは今年8月に「カウンタックの復刻版」としてカウンタックLPI800 ...
続きを見る
なお、このカウンタックLPI800-4の価格は1台2億6000万円程度だと言われますが(公式に価格は発表されていない)、発表後まもなく完売しており、改めてカウンタックというネームの価値を思い知らされます。
-
ランボルギーニ・カウンタックLPI800-4の「限定112台」が当然のごとく完売!1台2.56億円、ランボルギーニは287億円を確保することに
| ランボルギーニの限定モデルはその価格、台数とも増加傾向にあり、つまりそのぶんブランド価値が高くなっていると考えられる | 数億円の限定スーパーカーはそう簡単に売れるものではない さて、ランボルギー ...
続きを見る
なお、ランボルギーニはこれまで「同じ名前を、その後継モデルに使用した」例はなく、このほかは「一つの名前は1代かぎり」において使用されていて、その意味でも今回のカウンタックLPI800-4の存在が非常に特別ということがわかります。
-
まったく「ブレない」スーパーカーメーカー、ランボルギーニ。そのモデル名、ボディカラー名、ホイール名などは神話や星座に関係し、こういった由来を持っている
| ランボルギーニのエンブレム自体が「牡牛座」を表している | 設立以降、何度オーナーが変われども星座や神話に由来する名称を一貫して採用してきた さて、現在様々な自動車メーカーがその「命名」について見 ...
続きを見る
ほか2台のカウンタックはこんなモデル
そしてカウンタックLP800-4と一緒に走っているカウンタックのうち、グリーンの個体は「カウンタックLP400」。
1974年に発売されており、もっとも価値のあるカウンタックとしても知られ(生産台数は157台だといわれている)、おそらくはランボルギーニ・ミュージアム(MUDETEC)に展示されている個体だと思われます。
-
55番目に製造された、ごく初期のランボルギーニ・カウンタックLP400「ペリスコピオ」が競売に!LP500プロトのビジョンを反映した希少シリーズ、予想落札価格は1.2億
| カウンタックLP400が製造されたのは157台のみ、なかなか売り物が出てこない希少車 | しかもこの個体はデザイナーであるマルチェロ・ガンディーニのサイン入り さて、「今が旬」のランボルギーニ・カ ...
続きを見る
そしてシルバーの個体はカウンタック25thアニバーサリー(生産台数は657台)。
1988年にランボルギーニ25周年記念として発売されており、この開発に深く関わったのはのちにパガーニを創業するオラチオ・パガーニ氏(当時、ランボルギーニにて技術主任を務めていた)。
そしてオラチオ・パガーニ氏は当時からカーボンファイバーに強い関心を持っており、この25thアニバーサリーは「ランボルギーニにとって、はじめて複合素材を使用した量産車となっています。
-
【動画】ランボルギーニデイ・ジャパン「カウンタックコンテスト」編。トップ10に選ばれたカウンタックたちはこんな仕様を持っている
| さすがにトップ10に選ばれるだけあってどのカウンタックも素晴らしい | ここまでのカウンタックが一堂に会することはそうそうない さて、ランボルギーニデイ2021「カウンタックコンテスト」編。 今年 ...
続きを見る
合わせて読みたい、ランボルギーニ・カウンタック関連投稿
-
ランボルギーニが「カウンタックの元祖」、LP500プロトタイプを現代に再現!当時の実車はすでに失われており、記録と記憶を頼りにゼロから1台のみを作り上げる
| まさかランボルギーニがカウンタックLP500の再現を行うとは | おそらくこのカウンタックLP500は公道を走行することができないと思われる さて、ランボルギーニ・カウンタックは今年で50周年を迎 ...
続きを見る
-
オリジナルのカウンタックのデザイナーが「新型カウンタックは認めん」と公式にコメント!マルチェロ・ガンディーニはけして過去を振り返らない人だった
| マルチェロ・ガンディーニ氏ほど芯の通ったデザイナーも少ない | 自動車メーカーとしては戦略上「過去の焼き直し」も必要であり、このあたりの調整は難しい さて、ランボルギーニは「カウンタックの現代版」 ...
続きを見る
参照:Lamborghini