| このカウンタックのレストアにかけた費用は4500万円以上、新車でアメリカに輸入された後はずっとアメリカに |
鑑定士も「これ以上のカウンタックLP400Sを探すのは難しいだろう」とコメント
さて、昨年から今年にかけてクラシックカーの相場が急騰しているのはご存知のとおりですが、今回ランボルギーニ・カウンタックLP400Sが93万6000ドル(日本円で約1億800万円)にて落札され、これまでにオークションで落札されたカウンタックの中ではもっとも高価な部類になった、とのこと。
このランボルギーニ・カウンタックLP400Sはいわゆるシリーズ3に該当し(シャーシ番号1121374)、ボディカラーはネロ・テネブレ、インテリアはビアンコ・ラッテ。
4人のオーナーの手を経て5万2531キロを走ったとされていますが、画像を見るに、非常に素晴らしいコンディションを持っているようですね。
落札されたランボルギーニ・カウンタックLP400Sは数々の賞を受賞
なお、今回のランボルギーニ・カウンタックLP400Sは「非常に有名」な個体だといい、2018年のコンコルソ・イタリアーノ・コンクール・デレガンスにて「1位」そして「ベスト・ランボルギーニ」を獲得したことがあるのだそう。
レストアの履歴もしっかりしており、専門家の間では「現存するカウンタックLP400Sの中ではもっとも素晴らしいコンディションを持つ」と目されているようですね。
カウンタックLP400Sは、それ以降のカウンタックの象徴となるワイドフェンダーを装着した最初のモデルであり、当時「世界で最も太い」ピレリP7を装着した最初のクルマとしても知られています。
カウンタックLP400Sは4年のうち237台が生産され、そのうちシリーズ3(シャシーや車高が改良され、乗りやすくなっている)は82台のみ。
このシャシーナンバー1121374を持つカウンタックLP400Sは、1981年10月10日にサンタガタ・ボロニェーゼのアウトモビリ・ランボルギーニ(の工場)にて製造され、同社のVIP顧客のために工場から直接カリフォルニア州ロサンゼルス空港へ空輸されることとなっていますが、新車時から今日に至るまで、4人のオーナーはいずれも米国を拠点とする熱心なエンスージアウトであり、よってこのカウンタックLP400Sは納車後「一度も」米国を出ていないということになりそうです。
さらに、このカウンタックLP400Sは「おそらく今日までで最も徹底的にレストアされたLP400S」だと見られていて、そのレストア費用はなんと40万ドルオーバー。
直近だと2018年にカリフォルニアの自動車専門店ドゥーガン・エンタープライズによって完全に車体を分解してのフルレストアが施されることになり(完全にオリジナルを再現)、鑑定士によって「おそらく世界で最高のカウンタックLP400」というお墨付きをもらうことに。
現オーナーは2018年末にこのカウンタックを購入し、4人目のオーナーとなりますが、総走行距離52,531kmのうち、レストア後は160kmしか走っていない、と紹介されています。
搭載されるエンジンは3.9リッターV12で、エンジン番号は1121374、ブロック番号は1120678となっており、これはランボルギーニ社の保管している製造記録と一致していて、つまり「エンジンが載せ替えられていない」ということを意味します。
もちろん機関の程度は良好で、少なくとも月に一度はエンジンをかけて走行させ、燃料にはエタノール・フリーを使用し、維持・管理は空調管理がなされたガレージにて行われていた、とのこと。
このランボルギーニ・カウンタックLP400Sの内装はあまりに美しかった
そしてこのカウンタックLP400Sの内装は「美しい」のひとことで、ランボルギーニほどホワイトの内装が似合うクルマはないかもしれません。
ダッシュボードはかなり珍しいアルカンターラ仕様ですが、これももちろん「オリジナルを再現した」ということになりそうですね。
パーツやインジケーターもすべて「オリジナルの仕様にて再塗装され、再構築されている」とのこと。
ホワイトレザーにはしみひとつない状態。
トランク内のカーペットももちろん張り替えられています。
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参照:Sackey&Co.