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ランボルギーニ・レヴエルトのデザインとエアロダイナミクスはこうやって調和している。それぞれの責任者がその開発手法について語る

2023/11/23

ランボルギーニ・レヴエルトのデザインとエアロダイナミクスはこうやって調和している。それぞれの責任者がその開発手法について語る

| ランボルギーニ・レヴエルトは近年のスポーツカーに特徴的な「エアを取り入れて排出する」車体構造を持っている |

そして車体デザインは機能と密接に結びついている

さて、もはや納車時期が読めないほどに大量の受注を抱えていると言われるランボルギーニ・レヴエルト。

これは同社初の量産プラグインハイブリッドカーとなり、「自然吸気V12エンジンとハイブリッドシステム」というパワートレーンを有するスーパーカーですが、同じハイブリッドカーであってもフェラーリSF90ストラダーレ/SF90スパイダー、マクラーレン・アルトゥーラとは異なって熱狂的な支持を集めているのが大きな相違点だとも言えそうです。

そしてその主な理由は「V12エンジン」にあるものと思われ、しかし同時に「独自の」アグレッシブなスタイリングにあることもまた事実かもしれません。

Lamborghini-Revuelto (3)

ランボルギーニが公式に「レヴエルトの生産枠は2年以上先まで埋まっている」と発表。あわせてレヴエルト生産のために拡張した工場の設備についても紹介
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ランボルギーニ・レヴエルトの車体デザインは「エアロダイナミクスの傑作」である

そこでランボルギーニは今回レヴエルトのエアロダイナミクスに関するコンテンツを公開しており、ランボルギーニによれば「レヴエルトはエアロダイナミクスの傑作である」。

加えて「ランボルギーニのデザインは、60年以上にわたるインスピレーションと未来を予感させる独創性から生まれ、類まれで比類のないものとなっている」「ランボルギーニの伝統とブランドのDNAに根ざしているのはパフォーマンスである」「エアロダイナミクスはランボルギーニのデザインスタジオとR&Dチームの中心的かつ継続的なイノベーションによって達成される」とも述べており、レヴエルトのエアロダイナミクスの開発過程の一部を紹介しています。

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今回は短い動画を一編公開していますが、その動画に登場するのはランボルギーニのデザイン・ディレクターであるミッチャ・ボルカート氏、そしてエアロダイナミクス、エアロ・アコースティックス、車両熱管理担当コーディネーターを務めるウーゴ・リッチオ氏。

この動画の中では、ランボルギーニが芸術と科学を融合させてレブエルトのような傑作を生み出すこと、ランボルギーニのDNAに組み込まれたインスピレーションと意欲について以下のように触れています。

「カーデザインに対する私のインスピレーションは、実に多くのものから得ています。音楽、芸術、好きな他の車、思い出。私たちは常に、一歩以上先の未来に目を向け、スケッチし、限界を押し広げ、改良し、熟考し、流行を作り出します。 ランボルギーニのデザインにはリズムがあります。ペース、ビートがあり、すべてのコンポーネント、すべての音符が次の音符につながり、ひとつのトータルピース、ひとつの形を作り上げるのです。

エアロダイナミックなキャラクターがレブエルトの存在そのものであることは一目でわかります。すべてのラインの緊張感、筋肉質で張りのある表面、そして空気の流れを受け入れる、よりソフトで人間的な形への感性。デザインはエアロダイナミクスと完璧なパートナーシップを築かなければならないのです」。

ミッチャ・ボルカート
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ランボルギーニのデザインは多くのスペシャリストの連携によって完成される

なお、現在ランボルギーニのデザインセンター(チェントロ・スティーレ)では20名が働いており、車両デザインの過程では研究開発(R&D)部門のスペシャリスト(60名以上)との連携によって進められ、とくに密接な関係にあるのはその中の7名のエアロダイナミクスに特化した7人のエンジニア。

デザインチームとR&Dチームは密接に協力し合い、相互に刺激し合い、常に挑戦し、テストし、成果を出している、とのこと。

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レブエルトは、統合されたデザインとエアロダイナミクスの傑作です。レブエルトがどの角度から見ても空気の流れに対応していることに注目して欲しいと思います。高エネルギーの空気がフロントフェンダーを通過し、車体側面を横切ります。どの瞬間にも、空気がレヴエルトと繋がります。ドアハンドルでさえも、空気の流れを最適化するようにデザインされているのです。さらに、ルーフを例にとると、乗員のためにキャビンスペースを最大化しているのですが(ダブルバブルのようになっている)、中央の形状は特に空気の流れに最適化されており、空気抵抗を減らし、クルマのリアウィングに向かって空気を押し出している。効率、スピード、ハンドリング、ダウンフォースを様々に最大化するウイングの3つのポジションは、ランボルギーニのエアロダイナミクス革新の証ではありますが、ウイングのデザインは、レブエルトのプロフィールがどのポジションでも美しく、興味をそそるものであることも保証しています。 レブエルトのあらゆる側面が、フォルムとパフォーマンスのバランスを取っているのです。

ウーゴ・リッチオ
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ちなみにですが、ひとくちにスーパーカーといっても様々な考え方がそのデザインにも現れていて、たとえばマクラーレンを上から見ると「バブル形状、そしてティアドロップ型のキャビン」を持っており、フロントガラスに当たった空気がキャビン左右を「伝って」後ろに流れてゆくデザインを持つことがわかります。

一方のランボルギーニは、フロントグラス全面で空気をドーンと受けてそのまま後方に流すデザインを持っており、ボディ上面と側面を流れる空気を「別々に」処理しているようにも見えますね。※フェラーリはその中間だと言えるかもしれない

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ただしこれら両者でパフォーマンス上に大きな差異があるかと言えばそうではなく、これだけ大きな差がエアロダイナミクスに対するアプローチに見られるのに「パフォーマンスが同じくらい」といったところが面白いと思いますが、これはエアロダイナミクスのみにによってクルマの性能が決まるわけではなく、そのほかのコンポーネントや設計思想と複雑に絡み合って一台のハイパフォーマンスカーが成立している(狙ったパフォーマンスを達成するには様々な手法が存在する)という事実を意味しているのでしょうね。

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参照:Lamborghini

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