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ランボルギーニ創業者の生誕100周年記念モデルにして「次の時代を切り開いた」チェンテナリオLP770-4が競売に。走行距離はわずか112キロ

RM Sotheby's

| チェンテナリオはランボルギーニらしくもあり、同時にランボルギーニらしくないモデルでもあった |

なんと納車から現在に至るまで「ワンオーナー」

さて、ランボルギーニが2019年に「ランボルギーニ創業者、フェルッチョ・ランボルギーニの生誕100周年」を記念して20台のみを製造したハイパーカー、「チェンテナリオLP770-4」がドバイにて開催されるオークションへと登場予定。※予想落札価格は最高で250万ドル(現在の為替レートにて約3億7600万円)

なお、チェンテナリオはランボルギーニ最新のV12モデル「レヴエルト」にもデザイン的インスピレーションを与えており、その台数の少なさのみによらず、ランボルギーニの歴史にとって非常に重要なポジションを占めています。

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フェルッチョ・ランボルギーニは今でもブランドの中核にある

フェルッチョ・ランボルギーニは「エンツォ・フェラーリに軽んじられた」ために自らスーパーカーメーカー「ランボルギーニ」を設立しており、しかし自身が経営していたのはわずか10年。

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一方。その間にはミウラやカウンタックといったアイコニックなクルマを世に送り出し、彼の野心的なビジョンは(その後幾多の経営者の手に渡ろうとも)ランボルギーニの根底に根付いていて、8番目のオーナーであるフォルクスワーゲングループ傘下にて発表された新しい計画にもフェルッチョ・ランボルギーニの星座である「牡牛座」をイメージした”ディレッツォーネ・コル・タウリ”なる名称が与えられています(コル・タウリは牡牛座の中でもっとも明るい恒星である)。

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ランボルギーニ・チェンテナリオLP770-4はこんなクルマ

そしてこのチェンテナリオは上述の通り、フェルッチオ・ランボルギーニの生誕100周年を記念したハイパーカーで(チェンテナリオ=100周年の意)、2016年のジュネーブ・モーターショーにて発表がなされています。

ベースはアヴェンタドールではあるものの、そのスタイリングは大幅に変更され、「ムルシエラゴ」「アヴェンタドール」「ガヤルド」「ウラカン」のように、闘牛の名を関していないという特殊なモデルでありますね。

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搭載されるエンジンは6.5リッターV12、組み合わせられるトランスミッションは7速ISR、駆動方式には4WDを採用し、0-100km/h加速は3秒以下(2.8秒)、最高速は350km/hというスペックを誇ります。

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デザイン面だと「新しいデザイン言語」が取り入れられ、ツインプレーン構造を採用するフロントスプリッター、ウイングレットを用いたサイドステップ、リアタイヤが露出し、なおかつ大きなフィンを持つリヤディフューザーなどにチャレンジングな要素を見ることが可能です。

加えて、ランボルギーニとして「はじめて」後輪ステアリングを備えたモデルとしてデビューしており、これは速度に応じて逆位相、もしくは同位相に後輪を「切る」ことで最大で1,200ミリホイールベースを短縮もしくは延長する効果をもたらし、俊敏性と安定性を同時にもたらすことに。

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ランボルギーニ・チェンテナリオの内装も「新しかった」

さらにこのチェンテナリオはコックピットの機能性とコネクティビティの点においても「ランボルギーニにとっての新たな基準」を打ち立てており、 センターコンソールに取り付けられた25センチの縦長スクリーンは、従来のナビゲーションおよびエンターテイメントインターフェイスとして動作するだけでなく、テレメトリ、データロギング、ラップタイム機能も提供することに(のちにこの縦長スクリーンは他モデルにも波及する)。

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なお、このチェンテナリオは現在に至るまでワンオーナーだと記載されており、現時点での走行距離はわずか112km。

つまりは新車レベルだと言ってよく、今回の出品は「ランボルギーニの歴史」を優れたコンディションにて入手できる格好の機会ということになりそうです。

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ちなみにこの「マット仕上げのブラック」「レッドアクセント」、そして「インテリアのレッドアクセント」はかつてのセスト・エレメントを想起させるカラーリングでもあり、この意味でも大きな注目を集めることになるのかもしれません。

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参考までに、こちらはセスト・エレメント。

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参照:RM Sotheby's

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