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ランボルギーニ・シアン・ロードスターが中古市場に8.7億円で登場。なぜ「アヴェンタドールがベースなのに」ここまでの高値で取引されるのか?

ランボルギーニ・シアン・ロードスターが中古市場に8.7億円で登場。なぜ「アヴェンタドールがベースなのに」ここまでの高値で取引されるのか?

Image:iLusso

| ランボルギーニはライバルとは異なり「限定モデルを一から特別に開発しない」 |

その反面、生産台数を極端に制限する傾向がある

さて、わずか19台しか生産されていないランボルギーニの限定スーパーカー、シアン・ロドスターが500万ドル(現在の為替レートにて約7億8700万円)という価格にて販売中。

なお、ランボルギーニの限定シリーズの展開手法はマクラーレンやフェラーリ、ポルシェとは異なるもので、ライバルたちが「固有のシャシー」を持つのに対し、ランボルギーニの場合は既存モデルをベースとした改装を施すことで限定スーパーカーを作り上げており(これがランボルギーニの限定シリーズが”ハイパーカーではない”と言われるゆえんである)、しかしその販売台数は「著しく」制限されています。

これによってランボルギーニは希少価値を保っているわけですが、このシアンについてはアヴェンタドールをベースとしており、クーペバージョンのシアンFKP37は63台、このロードスターバージョンの生産は19台にとどまり、両方をあわせると「1963」というランボルギーニの創業年となるわけですね。

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このランボルギーニ・シアン・ロードスターはこんな仕様を持っている

ランボルギーニは現在「すべてのラインアップをプラグインハイブリッド化」していますが、同社におけるハイブリッド技術へのコミットメントは2019年に発表されたシアンFKP37に始まり、このシアンは、ランボルギーニにとって初のハイブリッドスーパーカーとして登場しています。

それに続いて登場したのがこのシアン・ロードスターですが、この個体のフロントは明るいメタリックブルー、そしてリアに向かってダークな色合いに変化するという「グラデーション」仕上げを持っており、これに組み合わせられるのがホイールやフューエルフィラーキャップ他に用いられるゴールドのアクセント。

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なお、ドアミラーのアクセントパーツ、エアロパーツのエッジをハイライトするという手法はこのシアンから一般化したようにも思います。

搭載されるエンジンはアヴェンタドール同様の6.5リッター自然吸気V12で、エンジン単体だと出力は785馬力、そしてランボルギーニはそこへ「スーパーキャパシタ」と48Vエレクトリックモーターを用いたハイブリッドシステムにて34馬力を追加し、システム合計では819馬力を発生させていますが、これによって0−100km/h加速2.9秒、最高速350km/hというパフォーマンスを実現しているわけですね。

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インテリアに目を移すと、クリーム色のレザーのシートにブルーのステッチが施され、グレーのアルカンターラとゴールドのハイライトが加えられていることを見て取ることができ、このラグジュアリーで排他的な仕様は「シアンがパフォーマンス面での傑作であるだけでなく、芸術作品でもあること」をも示しています。

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ちなみにシアン・ロードスターの価格は公表されておらず、しかしクーペ版のシアンFKP37では200万ドル(約3億2000万円)なので、このシアン・ロードスターの新車価格は(ランボルギーニの通例に従うと)その1.25倍くらいなのかもしれません。

つまりは「新車時でもかなりな価格」ということになりますが、これは同年代のブガッティ、そしてラ・フェラーリ、マクラーレン・セナ、ポルシェ918スパイダーに比較しても割高な値付けであり、「専用設計の車体やエンジンを持たないクルマ」としてはかなり異例です。

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しかしそのプライシングを正当化するのが上述の「圧倒的な希少性」であり、そしてその数の少なさに起因してランボルギーニの特別限定シリーズが市場に出てくるのは「かなり稀」。

総じて、ランボルギーニの限定シリーズは単なる”限定車”ではなく、排他性、パフォーマンス、エンジニアリングの傑作を象徴する存在であり、コレクターや愛好家にとって常に貴重な存在であり続け、かつ生産台数が非常に限られているため、その希少性は時間とともにさらに高まることが予想されます。

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参照:iLusso, TheSupercarBlog

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