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【世界に1台】パガーニ最新作「ウアイラ 70 デレチョ」が初公開。創業者「70歳」を祝う”864馬力+V12マニュアル・トランスミッション”ロードスター

パガーニ・ウアイラ 70 デレチョのエクステリア〜フロント

Image:Pagani

| デレチョ(Derecho)」=は直進する猛烈な暴風(突風) |

オラチオ_パガーニ「70歳記念」三部作のうちの「第二弾」

イタリアが世界に誇るハイパーカーブランド、パガーニ(Pagani)より、スポーツカーとくにアナログファンを熱狂させる究極のワンオフモデルが発表され、その名は「パガーニ・ウアイラ 70 デレチョ(Huayra 70 Derecho)」。

このマシンはブランドの創業者でありチーフデザイナーでもあるオラチオ・パガーニ氏の「70歳の生誕」を祝うために企画された、世界でわずか3台のみが製作されるという特別な「ウアイラ 70」シリーズの第2弾にあたり、同社のワンオフおよび超限定車を手掛ける最高峰部門「グランディ・コンプリカツィオーネ(Grandi Complicazioni)」が芸術的な職人技を注ぎ込んで仕立て上げた至高のロードスターです。

まもなくイギリスで開催されるモータースポーツの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」での一般初公開を前にして、その圧倒的なスペックと随所に散りばめられた息をのむようなデザインディテールについて見てみましょう。

この記事の要約(30秒チェック)

  • オラチオ・パガーニ氏の70歳を祝う特別仕様: 創業者オラチオ・パガーニの70歳を記念した全3台の「ウアイラ 70」プロジェクトの第2弾。
  • 嵐の名を冠したワンオフ: 車名の「デレチョ(Derecho)」は直進する猛烈な暴風(突風)を意味し、圧倒的な直進加速と精密さを象徴。
  • 芸術的なカーボン&カラー: 織り目の美しい露出カーボンに「パールオレンジ」と「インキーブルー」を組み合わせた、息をのむツートンカラー。
  • 驚異の864馬力×7速MT: AMG製6.0L V12ツインターボに現代のハイパーカーでは絶滅危惧種と言える「7速マニュアルトランスミッション」を結合。
  • グッドウッドで実車披露: 今週末に開催される英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて待望の世界ダイナミックデビュー。
パガーニ・ウアイラ 70 デレチョのエクステリア〜リア

Image:Pagani

「 ダ・ヴィンチの教え」を具現化する、パガーニの職人集団の執念

パガーニの特殊車両部門である「グランディ・コンプリカツィオーネ(超複雑時計の意)」が今回のモチーフに選んだのは自然界の驚異である「デレチョ(直線型の猛烈な暴風雨)」。

創業者オラシオ・パガーニ氏が愛してやまない「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の教えである『芸術と科学(機能美)の調和』を、文字通りカタチにしたのがこの車両であるとも説明されており、エクステリアで最も目を引くのは、独自の「フィッシュボーン(魚の骨状)」と呼ばれる、左右対称に完璧に美しく織り込まれたカーボンファイバーの目地(織り目)です。

下部セクションには深みのあるシースルーの「インキーブルー(濃紺)」カーボンを採用し、メインボディには直射日光の下で黄金の輝きを放つ「パールオレンジ」ペイントが施されていますが、塗装の下から透けて見える緻密なカーボン構造は自動車のボディパネルの常識の域を超え、職人が手作業で仕立てた伝統工芸品ともいうべき風格を漂わせています。

さらに、ボディ各部に奢られた金属パーツはアルミニウムのソリッド材から削り出されたのち、「グロッシー・チタニウム」の陽極酸化処理(アルマイト加工)が施されており、まるでジュエリーのような輝きを放つほか、足元を飾るのも”このモデルのために特別にデザインされた”、専用の「ウアイラ 70 チタニウムホイール」。

インテリアに目を移すと、そこはパガーニならではの「機械式時計の内部」を思わせるアナログとラグジュアリーの極致が待ち構え、セラミックホワイトとトリコローレブルーの極上レザーをベースとして職人によるコントラストステッチが美しく走らされ、エクステリアと呼応するかのようにステアリングの12時位置のセンターマーク、そしてパガーニの象徴でもある複雑なシフトリンケージが露出したシフトノブには鮮やかなパールオレンジのアクセントカラーが塗装にて再現されています。

「ウアイラ 70 デレチョ」主要スペック

項目パガーニ・ウアイラ 70 デレチョ(ワンオフ仕様)
パワートレインメルセデスAMG製 6.0リッター V型12気筒 ツインターボエンジン
最高出力864 hp @ 6,000 rpm
最大トルク1,100 Nm @ 2,800–5,900 rpm
トランスミッション7速マニュアルトランスミッション(Xtrac製MT)
駆動方式後輪駆動(RWD)
差動装置電磁メカニカル式セルフロッキングディファレンシャル(LSD)
最高速度時速350 km ※電子的に制限
主な外装特徴パールオレンジ&インキーブルーの2トーン露出カーボン、ルーフインテークスクープ、大型リヤウイング、超大型リヤディフューザー
主な内装特徴セラミックホワイト&トリコローレブルーレザー、露出型シフトリンケージ(パールオレンジ塗装ノブ)
パガーニ・ウアイラ 70 デレチョのインテリア

Image:Pagani

ハイパーカー市場に吹き荒れる「アナログ回帰(MT化)」のトレンド

このウアイラ 70 デレチョが持つ最大の技術的トピックは”864馬力”という途方もないパワーを放つV12ツインターボエンジンに「7速マニュアルトランスミッション(3ペダル式)」を組み合わせている点。

近年、スーパーカーやハイパーカーの領域では、0-100km/h加速のコンマ数秒を削るためにパドルシフト付きのデュアルクラッチ(DCT)や、エレクトリックモーターの強烈なトルクに依存するEV/ハイブリッド化が主流となりつつあったものの、2025〜2026年にかけては世界の超富裕層コレクターたちの嗜好には明確な変化が起きています。

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  • 「速さ」から「官能(エモーション)」への回帰:どれだけサーキットのタイムが速くとも、コンピューターにコントロールされた走りはどこか味気ない。自分の手でクラッチを踏み、ゲートにギヤを叩き込み、V12の咆哮を右足一本でコントロールする「真の操縦性」へと「ハイパーカーに数億円を支払う」VIPたちが気づき始めている
  • 限定車に見るMTの採用例:パガーニが最新モデル「ウトピア」でMTを設定したことを皮切りに、ヘネシーが1200馬力超のMTモデル「ヴェノム F5-M」を発表するなど、現代のハイエンド市場では『あえてのMT(マニュアル)』が究極のステータスシンボルとして確固たるポジションを築いており、今回のデレチョも、まさにその最先端トレンドの頂点に位置する1台でもある
パガーニ・ウアイラ 70 デレチョのシフトノブ

Image:Pagani

結論

パガーニ・ウアイラ 70 デレチョは、創業者オラシオ・パガーニ氏のこれまでの偉大な足跡を称えるにふさわしい、文字通り「走る芸術彫刻」としての存在です。

すでに第1弾としてグリーンカーボンを纏った「ウアイラ 70 トリオンフォ(Trionfo)」がアメリカのコレクターへと納車されていますが、今回の第2弾「デレチョ」は、鮮烈なオレンジとブルーのコントラストによって、また全く異なる「嵐のような激しさと情熱」を示しており、今週末に開幕するグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、その美しいスタイリングのみならず、AMG製V12エンジンが解き放つ咆哮を世界中のファンが耳にすることに。

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電動化が進む2026年の自動車界において、伝統的な職人技、純粋な内燃機関、そしてマニュアルシフトというアナログの美学をここまで頑なに、そしてセクシーに守り続けるパガーニの姿勢には心からの敬意と憧れを抱かざるを得ない、というのが偽らざる心境です。

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