なんか人とクルマとのバランスがおかしい
なんとホンダN600をベースに、ケン・ブロックのドリフトマシン「HooniTruck(フォードF-150)」のそっくりさんを作ってしまった男が登場。
レプリカを作りたいのであればフォードF-150をベースにしたり、バランスを考えるとサニートラックを選んでも良さそうなものですが、なぜかカスタムベースとなったのはN600。
ちなみにN600は、ホンダが1967-1972年に発売していた軽自動車”N360”の輸出仕様。
その名の通り、N360は排気量360cc、N600は排気量600ccとなります。
ホンダN360/N600はこんなクルマ
ホンダN360は全長2995ミリ、全幅1295ミリ、全高1345ミリという超コンパクトなクルマ。
ちなみにオリジナルのミニは全長3051ミリ、全幅1410ミリ、全高1346ミリというサイズを持ち、フィアット500は全長2970ミリ、全幅1320ミリ、全高1320ミリなので、ホンダN360/N600はフィアット500に近いサイズだと考えて良さそう。
N360はホンダ初の量産車でもあり、「N」は乗り物=Norimonoの意。
これは現代の「N-BOX」はじめ一連のNシリーズにも繋がってゆくコンセプトで、現代の”N”にはニュー・ニッポン・ノリモノの意味がある、とされています。
N360のエンジンは31馬力ですが、その馬力だと大柄な欧米人には不向きと考えられたのか600cc/43馬力へとパワーアップされたのがN600(のちに日本でもN600Eとして販売される)。
そのホンダN600がこんなクルマに
そして今回公開されたのがこのホンダN600「Mini HooniTruck」で、エンジンはフロントではなくリアに移動し、しかもこのエンジンはスズキのバイク「GSX-R 1000」のもの。
さらに車体後部はカットされて「エンジンむき出し」。
トランスミッションも元の4速マニュアル・トランスミッションから6速シーケンシャル・トランスミッションに改められているそうで、とにかく過激としかいいようがないクルマですね。
オーナーはこのアレックス・サン氏ですが、横に並ぶとN600がまるでおもちゃのようにも見えます。
ちなみにこちらがケン・ブロックのフォードF-150”HooniTruck”。
見比べるとホイールやタイヤなども抜かりなく再現されている模様。
なお、このN600の重量はわずか487kg、そして出力は190馬力なのでパワーウエイトレシオは2.6くらいとなり、これはもうランボルギーニ・ウラカンあたりのスーパーカーと同レベル。※もとのN600の重量も500キロ前後
それでは動画を見てみよう
こちらがその”N600 HooniTruck”が走行する様子を納めた動画、「Mini Hoonitruck | GSXR-1000 Swapped Honda N600 Review」。
そしてこちらは本家ケン・ブロックとフォードF-150 HooniTruck。