この事態は予想できなかったな・・・。なぜか英国で「栃木県警仕様のホンダS2000」が押収される。しかしその理由はパトカー風だったからではなく「無保険だったから」

Image：Pc Lee - Safer Roads Team

｜　たしかにイギリスのパトカーと日本のパトカーとではまったく仕様が異なるが　｜

それでも、このホンダS2000のオーナーの情熱と努力は称賛してもいいと思われる

さて、世の中には「事実は小説より奇なり」という事象がたくさん存在しますが、今回もまたそういったひとつの事例が英国にて発生しています。

どういうことかというと、「イギリスにて、日本の栃木県警（パトカー）仕様のホンダS2000が押収された」というもので、ノーザンツ道路警察チームの警察官がサンタポッド・レースウェイに向かって（パトライトを点滅させながら）走行するこのホンダS2000 に気づいて停車させ、身元などを確認したところ、この車両とドライバーがそれぞれ無保険であったために車両を押収し、そこでフロントガラスとリアガラスに「無保険車両」と書かれた明るい緑色のステッカーを貼ることとなったのだそう。

RP71 & RP72

This vehicle was stopped on its way to Santa Pod Raceway as it had flashing rear red lights.

Enquiries reveal that the vehicle / driver were not insured.

Vehicle seized & driver reported@NP_PC1604 @NorpolBikeCops pic.twitter.com/UA8U7zornl

— Northants Roads Policing Team (@Northants_RPT) May 12, 2024

「日本の警察」仕様は問題ない？

なお、報道では押収の理由につき「無保険であったから」と述べており、つまり「無許可のパトカー仕様だったから」押収したわけではないもよう。

たしかにイギリスのパトカーは日本のように「白黒」ではなく「ホワイト地にイエローとブルーのチェック」なので、（この日本のパトカーのような）カラーリングには法的な問題は存在しないものだとも考えられますが、ボディサイドに堂々と「POLICE」という文字が掲げられているため、さすがにこれは問題となりそうです。

そしてこのS2000は（画像では確認できないものの）ルーフ上のパトライト、前後バンパーやフロントフェンダーに合計で6つの点滅するLEDユニットを取り付けており、かなり真剣に「パトカー」を再現しようとしていることがわかります。

参考までに、自国のパトカー仕様ではなく、かつ「POLICE」もしくはそれのに準ずる文字が入っていなくても問題となる例が世界中でいくつか報告されており、日本だとかつてハーレーダビッドソンの「アメリカの警察仕様車（ポリスロードキング）」の並行輸入が問題となり、アメリカではランボルギーニ・ウラカンの「イタリア本国のパトカー仕様（POLICE文字は貼っていない）」を製作したショップが法的な問題に直面したことも。

This grabbed colleagues attention by having a roof bar light and it flashing red on the way to SantaPod this morning. Sadly its insurance policy had expired last month. pic.twitter.com/xbJRj3gAzw

— Pc Lee - Safer Roads Team (@Northants_RPU) May 12, 2024

どこからどこまでの「パトカーの模倣」だったらOKで、どこからがアウトなのかについては明文化されていないのだと思われますが、「一般人が混同するかどうか」がその判断基準なのかもしれませんね。

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