| いかにマツダがプレミアム化を進めると言えど、それはちょっと無理かもしれない |
さて、なにかと話題の次期マツダ6。
フルモデルチェンジ版MAZDA6は現行モデルとはまったく異なるクルマとなることが予想され、とくに欧州での関心が高いようですね。
様々な情報そして憶測が出ており、これまでのウワサなどをまとめてみたいと思います。
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ポジション
まずはそのポジションですが、マツダがこれまで掲げてきた「プレミアム」をさらに突き進め、レクサスそしてBMW、アウディ、メルセデス・ベンツを狙う位置へと移動する、と言われます。
実際に次期マツダ6は新設計のFRプラットフォームそして直6エンジンを搭載してレクサスIS/RCとの兄弟車になるとも見られており、かなりな価格アップとなる可能性が大きそう。
ただ、いくらデザインに優れるマツダといえども「レクサスやBMWと同じ位置」はちょっと無理があるようにも思えますね。
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これまで欧州だとマツダ6はホンダ・アコード、トヨタ・カムリ、ヒュンダイ・ソナタ、フォルクスワーゲン・パサートと競合していたものの、新型MAZDA 6は具体的な車種としてアウディA4、BMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスと競合することに。
実際にMAZDA 3(SKYACTIV-X)の価格がメルセデス・ベンツAクラス、BMW 1シリーズと同等ということを鑑みるに、新型MAZDA6がBMW、メルセデス・ベンツのライバルになるというのも荒唐無稽な話ではないかもしれません。
スタイリング
次期マツダ6のデザインについては、「ヴィジョン・クーペ・コンセプト」に似たスタイルになるとも。
これが実現するとなれば相当にスタイリッシュなサルーンに変身を遂げるということになりますが、マツダはここ最近でMAZDA3、CX-4(中国専売車)というコンセプトカーを忠実に再現した車を発売しており、このままゆけば実際にヴィジョン・クーペ・コンセプトそっくりの"ロングノーズ・ショートデッキな"スタイルで登場する可能性も。
なお、現在マツダでデザイン部門のトップを務める前田育男氏は親子二代でマツダのデザイナーを務め、かつ「マツダの駄々っ子三人衆」と呼ばれるうちの一人。
誰よりもデザインの重要性を認識し、自身の信じるデザインを貫くためにとことん戦う人でもあり、消費者にとっては「頼もしい」デザイナーでもありますね。
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プラットフォーム/パワートレーン
プラットフォーム/パワートレーンについては上述のとおりFR、そしてメインとなるエンジンは直6と言われます。
プラットフォームはマツダの設計となりトヨタ/レクサスのプレミアムモデルと共有されることになって、エンジンについては新設計の直列6気筒になる、とも。
なお、このエンジンは現在の4気筒版SKYACTIV-Xの6気筒版ともいうべきものだとされ、となるとスーパーチャージャー+48Vハイブリッド内蔵、となりそう。
さらにこのエンジンもトヨタ/レクサスと共有されると見られているようですね。
そのほか2.5リッターSKYACTIV-G、2.2リッターSKYACTIV-Dも用意され、トランスミッションは新設計の8速ATが搭載される、とも。
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登場時期は?
現行マツダ6は2012年に登場しており、それを鑑みるにとっくにモデルチェンジを行なってもいい頃。
ただし現在はプロトタイプすら目撃されておらず、かつプラットフォームやエンジン含むすべてが「完全新設計」となるだけに、今年や来年に登場するというのは考えにくそう。
よって2022年発表、2023年発売開始、というのが妥当なところかもしれません。
なお、不安要素としては、マツダが社運をかけたともいうべきMAZDA3が売れていないこと。
これによってマツダの収益計画に大きな狂いが生じる可能性もあり、ひいては新型MAZDA6に影響が及ばないとも限らない、とも考えています。