| おそらくアメリカ以外で合法にこのクルマが走れる国はないだろう |
さて、レブリミット11,000回転という”4ローター”ロータリーエンジンを搭載したマツダRX-7の改造車が登場。
このRX-7のオーナーは8年の歳月をかけ、サーキットでの走行を繰りかえしつつ”サーキットでのパフォーマンスを最大化するための”カスタムを行ってきた、とのこと。
RX-7のオーナーは「比較的長く乗りながらカスタムしてゆく」人が多いようで、以前にも、中日米兵が(日本へ居る頃に乗っていた)RX-7を帰還時に本国へと持ち帰り、アメリカにてカスタムを継続して完成させたという個体が話題となっています。
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この魔改造マツダRX-7は「これでも合法」
そして驚くべきは、このRX-7は(アメリカでは)合法に走行できる、ということ。
日本だとこのウイングは車検に通らず、ウイングを抜きにしても構造変更等様々な手続きが必要となるものの、これでナンバーを取得できるのは「さすがアメリカ」といったところですね。
エンジンだけでも改造費に600万円以上
なお、「4ローター」エンジンを組み上げるのには約6万ドル(邦貨換算で625万円くらい)を要したとのことで、そのほか足回り、車体の補強などを考えると相当な費用をこのクルマに投じているということになりそうです。
チューンされたロータリーエンジンというと「壊れやすい」というイメージがあり、しかしオーナーによると「毎年プラグ、オイルを交換するというメンテナンスを実施しており、大きな問題に見舞われたことはない」とのこと。
ウイングの裏には「4ローター」。
オーナーの”ロータリーエンジンに対する熱い愛”が感じられる部分です。
見た目は完全にレーシングカー
そしてこのRX-7の見た目は完全にレーシングカー。
オーバーフェンダーによって全幅もかなり拡大されているようですね。
リアから見るといっそうレーシングカー。
シャシーダイナモにてパワーチェック中には何度も火を吹いています。
エンジンルーム内は完全に作り変えられており、補強用のプレートやバーがあちこちに。
使用されるパーツはレースグレードに見え、発熱が相当に大きいためかバルクヘッドには「金」が貼られています。
魔改造マツダRX-7のインテリアはこうなっている
こちらはこのマツダRX-7のインテリア。
もとの面影はなく、エンジンルーム同様に独自の構造を持っています。
ステアリングホイールはクイックリリース式、そして室内にはロールケージが張り巡らされていますね。
その音もやっぱりレーシングカー
そして動画内では実際に走行する様子も確認できますが、その音はもう完全にレーシングカー。
あらためてこのクルマが登録できるということに驚かされます。
魔改造がほどこされたマツダRX-7の動画はこちら
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なお、長い時間をかけて改造してきたマツダRX-7としてほかに知られるのはロブ・ダーム氏の「4WD」RX-7。
こちらも4ローター搭載であり、現在改造中ではあるものの、完成が待たれる一台ですね。
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