| 見ようによってはフェラーリ250GTOというよりはマーコス・ミニのようにも |
フェラーリ250GTOとマツダ・ロードスターのサイズは近いようで近くない
さて、フェラーリ250GTOは「もっとも人気のあるクラシックフェラーリ」のひとつですが、それだけに多数のレプリカが存在します。
これまでにもキットカー、フェアレディZをベースにしたものなど多数のレプリカが報じられているものの、2019年にはボローニャ裁判所が「今後一切フェラーリ250GTOのレプリカは作ってはならぬ」というお触れを出しており、現在はフェラーリ250GTOのレプリカが製造できない状態です(ただしボローニャ裁判所の効力が及ばないところであれば製造できるのだとは思う)。
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今回はマツダ・ロードスターベースのレプリカが登場
そして今回紹介するのはマツダ・ロードスター(NA)ベースのフェラーリ250GTOのレプリカで、モノクラフト製の(フェラーリ250GTOの)コンバージョンキットを装着した個体なのだそう。※現在Cars & Bidsにて販売中、価格は9,200ドル
年式は1992、現在の走行距離は75,600kmだと紹介されており、250GTO特有のD型エアインテークも再現されています。
フロントフードはクラムシェル化されており、けっこう大きな改造が施されているようですが・・・。
リアはけっこうロードスターっぽい雰囲気を残しています。
要は「完璧なフェラーリ250GTOのレプリカを作る」ことを目的としたコンバージョンキットではなく、あくまでも「コストをなるべくかけず、雰囲気だけソレっぽい」クルマへとコンバートすることを目的としたキットなのでしょうね。
見ようによってはマーコス・ミニのような雰囲気も。
ちなみに本物のフェラーリ250GTOの車体サイズは全長4,325ミリ、全幅1,600ミリ、全高1,210ミリ、ホイールベースは2,400ミリ。
マツダ・ロードスター(NA)は全長3,970ミリ、全幅1,675ミリ、全高1,235ミリ、ホイールベースは2265ミリなので、さほどかけ離れたサイズではないものの、ホイールベースにはけっこう大きな隔たりがあるもよう。
フェラーリ250GTOのインテリアはより簡素に
そしてこちらはフェラーリ250GTOレプリカのインテリアですが、センターコンソールやドアインナーパネルがいっそうシンプルに。
やはりインテリアもフェラーリ250GTOっぽく仕上げようというわけではなく、雰囲気だけ楽しめればいいという感じですね。
このコンバージョンキットのほか、TEIN製車高調整キット、アフターマーケット製のレトロなドアミラーのほか、インテリアだと助手席側フットレスト、ラジオブロックオフプレート、BRIDE製バケットシート、ナルディ製ステアリングホイール等が装着済み。
フェラーリ250GTOっぽいマツダ・ロードスターを紹介する動画はこちら
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参照:Northeast Auto Imports, Cars & Bids