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やはり次期日産GT-Rの発売は望み薄?開発責任者が「会社側が行動を起こさないので何もできない」という趣旨の発言

2019/08/26

| 私はGT-Rというオーケストラの指揮者だが、オーケストラの奏者がいない |

日産はオーストラリアにて「GT-R 50thアニバーサリー・エディション」そして同じくフェアレディZの50周年記念モデルを発売したところ。

その発表イベントの場にて、現地のカーメディア、Car Salesに対してニスモビジネスオフィス兼第一商品企画部に所属する日産GT-Rチーフ・プロダクト・スペシャリスト田村宏志氏が語ったところによると、やはりまだ次期GT-Rは具体的に何かが決まっているわけではない模様。

同氏は「私の頭の中には色々なアイデアがあるが、それはまだ対外的に語れるレベルではない。ただ、次期GT-Rについてはすでに話し合いが持たれているし、問題に対しては解決策も議論されている」と語っています。

「現状、語れるべき情報は何もない」

そして田村宏志氏は次期GT-R(R36)のパワートレーンについて尋ねられると「ハイブリッドなのか、ピュアエレクトリックなのかも決まっていない」とし、「今はまだ待つしか無い。私はGT-Rというオーケストラの指揮者だ。今後会社がその”メンバー”を決定し、誰がヴァイオリンを弾き、誰がトランペットを吹くのかを決定する」。

加えて「私の観点では、どういったテクノロジーをR36 GT-Rに使用するのかが重要だ。20年というタームが技術的なブレイクスルーが起こりうるタイミングだと考えているが、それは会社の方針による」とも語っており、現時点だと会社(日産)の方針が明確ではないこと(GT-Rどころではない?)、そしてGT-Rのためのプロジェクトも存在しなさそうだ、ということもわかりますね。

つい先日も、別のメディアが「次期GT-R登場は2027年以降」という話を報じていますが、たしかに今の雰囲気だとそれくらいになってもおかしくはない、という感じ。

なお、日産はR32/R33/R34スカイラインGT-Rにて、同じエンジン、そしてほぼ同じプラットフォームやドライブトレイン(4WDシステム)を使用し続けた例があり(1989-2002年)、R35GT-Rについても、「R35の発展型(いわゆるビッグマイナーチェンジ?)」としてR36 GT-Rを登場させ、 田村宏志氏の言う「技術的ブレイクスルー」を待ってフルモデルチェンジを行うのかもしれませんし、R35 GT-Rのまま「まだ数年引っ張って」から一気にモデルチェンジとなるのかもしれません。

参考までに、R35 GT-Rを登場させたのは前カルロス・ゴーンCEO。
それまでの日産は「GT-Rはもはや儲からない」、つまり不採算車として販売を終了させていたわけですが、カルロス・ゴーンはコストをバンバンとカットする一方、「イメージリーダー」が必要だとも考えていて、そのため採算度外視でGT-Rを投入したわけですね(かつ、それによって”自分はクルマ好きなCEOであり、スポーツカーに対して情熱を持っている”という姿勢をアピールした)。

そして現在の日産はカルロス・ゴーンが去った後、そういった求心力を持つリーダーがおらず、よって「GT-Rはほったらかし」。
R35 GT-Rがこのまま輝きを失ってしまうのは非常に残念でもあり、どこかでテコ入れを行って欲しい、とは思います。

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