| ただしゴルフバッグが載るのは「1個」のみ |
マクラーレンは最新モデルとして「GT」を公開していますが、これは720Sのように「サーキットでの走行を標榜」したスーパースポーツではなく、ゆったりと長距離の旅行を楽しむという「グランドツーリングカー」。
570GTを発売した際、「より快適で、より積載能力の高い」スーパーカーを求めるという要望が少なからずあるということに気づいて製品化を決定したとされています。
そして「ゴルフバッグが載る」とはじめて明言されたマクラーレンでもありますね。
車両同様、「安価ではない」
そして今回マクラーレンが発表したのが「マクラーレンGT専用ラゲッジセット」。
これは全部で570リットルとされるGTのラゲッジスペースにフィットするデザインを持ったもので、発売はマクラーレンのパーソナリゼーション部門「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)」から。
内容としては(スーツを入れる)ガーメントケース、ウィークエンドバッグ、キャビンバッグ、ゴルフバッグの4つ。
いずれもマクラーレンGT専用となります。
なお、製造はイタリアにて手作りにて行われるとのことで、素材はセミアニリンレザー、そしてマクラーレンGTのインテリアにも採用されるステッチが採用に。
カラーは「パイオニアブラック」「リュクスブラック」「リュクスポーセリン」の3つ。
ステッチとパイピングは「ナマカブルー」「バーニッシュド・カッパー」「ヴェリディアングリーン」の3色から選択できる、とのこと。
価格についてはガーメントケースが邦貨換算で約22万円、ウィークエンドバッグが25万円、キャビンバッグが38万円、ゴルフバッグが67万円。
いずれも安価ではありませんが、マクラーレンGTのオーナーにとっては「うれしい」オプションかも知れませんね。
ちなみにゴルフバッグが載るのは「一つだけ」。
もうちょっと間口を広げれば2個載せることができたと思われますし、2個載れば「カップルで」ゴルフに行くこともできるのでセレブに受けそうではありますが、それでも「そうしなかった」のは、これ以上の開口部を設けることは走行性能の低下につながる、と判断したのかもしれません。
他のスポーツカーメーカーも専用ラゲッジを用意している
そしてマクラーレン以外にも、多くのメーカーが専用ラゲッジを純正にて取り揃えていますが、これはロイヤルティ(忠誠心)の強い顧客向けのビジネスだと言えそう。
新型コルベットも、車両発表と同時にこういったラゲッジセットを発売していて、コルベットは前後に「かなり大きな」トランクを持ち、これだけの荷物が入るようです。
そしてリアにはなんとゴルフバッグが2つも収納可。
ミドシップスポーツカーで「ゴルフバッグ2つ」が収まるトランクを持つというのは非常に珍しい、と思います。
なお、マクラーレン、フェラーリ、ランボルギーニとも、こういった「独立した」リアトランクを持たず、よってコルベットはこれを「差別化」要素として意図的に設けた、ということになりそう。
こちらはフェラーリGTC4Lusso用のラゲッジセット。
やはりゴルフバッグが用意されており、「ゴルフバッグ」というのはかなり重要なポジションを占めるようですね。
こちらはポルシェ。
スーツケースはハードケースのほかセミハードタイプも揃い、さすがドイツの自動車メーカーらしく、合理的な収納方法が特徴です。
ただ、ポルシェのスポーツモデル(911、718ボクスター/ケイマン)はフルサイズのゴルフバッグが乗らず、そこはゴルフ好きのオーナーにとっては「辛い」ところなのかも。