| リーク画像を見ると、内装は「進化」したものの、まだまだ欧米のライバルに比較すると”旧世代”感が否めない |
さて、先日よりプロトタイプが目撃され、そしてオフィシャルフォトと思われる画像がリークされている新型日産エクストレイル(ローグ)。
今回は日産が公式にティーザー画像を公開し、新型エクストレイルの発表を6月15日に行う、とアナウンスしています。
既にリークされた内外装、そしてインテリアの画像を見るに大きく現行モデルとはかけ離れているように見え、特にインテリアには格段の進歩が見られるようにも思えます。
新型エクストレイルのエクステリアはこうなる
そしてこちらはリークされた公式フォト(と思われる)。
これを見るに、新型ジュークと同様にデイタイムランニングランプが分離され、大きなVモーショングリルが与えられていることがわかりますね。
全体的には「アウトドア風味」よりも「洗練された都会的な雰囲気」を強調しているように見受けられますが、おそらくは上級移行を狙い、そして高級SUVを好むアメリカ市場を重視したためなのかもしれません。
加えて、現在の欧州では「いかにもオフローダー」風の外観を持っていると「重く燃費が悪く、環境破壊につながる」という印象を持たれることがあるようで、そういった欧州市場の傾向も、各社を「都会派SUV」へと走らせている理由のひとつなのだろう、とも考えています。
搭載されるエンジンについては不明ではあるものの、おそらくは「新型」2.5リッター4気筒エンジン(188馬力)が積まれるんじゃないかと言われているようですね(もちろん地域別に様々なラインアップが用意されると思われる)。
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新型エクストレイルのインテリアはこうなる
そして新型エクストレイルのインテリアについてもリーク済みで、デジタル式メーターやタッチ式インフォテイメントシステム装備が確認可能。
ただ、エアコンはじめ多くの物理スイッチが残されており、進化したといえども、ライバルに比較すると「まだまだ」なのかも。
な、日本というと「テクノロジー」という印象がありますが、スマートフォン端末を見ても分かる通り、ソフトウェアやインターフェースという点では海外勢(欧米のみならず韓国や中国にまでも)に対して優位性を発揮できず、それは車の操作系にしても同じようで、日産だけではなくレクサスですら「2世代前の欧州車」といった印象です。
現代のクルマで何より重視されるのはコネクティビティ
そして現在の自動車市場において1、2位となる中国と北米においてもっとも重視されるのはこういったインフォテイメントシステムや先進性、快適性だと言われ、ここをマーケットの嗜好にあわせて強化したヒュンダイ/ジェネシスが一気に評価を高めているのもまた現実。
日本の自動車メーカーがなぜインフォテイメントシステムで出遅れたのかは謎ですが、自動車メーカーとしてのプライドが先行し、「いい”自動車”をつくれば売れる」と考えていて、インフォテイメントシステムを充実させ、そこをアピールするのは邪道だと考えたのかもしれません。
ただ、ぼくとしては、現在のクルマは「自動車」というより「走る家電化」しており、であれば家電としての機能を優先させた方がいいんじゃないか、と思うことも。
なにかと「若者のクルマ離れ」が叫ばれる昨今ではあるものの、自動車メーカーも「自動車」という考え方をいったん捨て、「どこにでも乗って行けるスマートフォン」くらいの考え方で新車開発を行った方がいいのかもしれません。